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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0029話『ある提督の忠告』
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にも悪いですし」
「そうですね! しれぇがこの世界で安心して暮らしていくためにも私達が頑張らないとです!」

綾波と雪風がそう言ってみんなを元気づけていた。

「そうだよね。ね、初月?」
「ああ。信じ切れていないのなら結果を出せばいい事だからな。照月姉さん」
「それじゃ今日も頑張っていきましょう!」
「はい! 大潮、頑張ります!」

照月、初月と続いて最後に阿武隈がそうまとめて大潮もそう答えて全員は幌筵(パラムシル)泊地への輸送を開始するのであった。












…それから道中警戒をしながらも幌筵(パラムシル)泊地へと何度か輸送を完了してその後に待ち受けている敵深海棲艦を倒している時だった。
不知火から聞いたこの世界でのドロップという現象に一行は立ち会っていた。
捕らわれていた艦娘の魂が解放された光が漏れだしてきて次第に人の形を形成していき、そこには白い髪をした小柄な少女が海の上に立っていた。
そして声を出す。

「占守型海防艦一番艦! 占守(しむしゅ)っす!」
「あ、もしかして国後のお姉ちゃん…?」

最上がそう聞く。

「あ、クナの事、知ってるっす?」
「うん。もう保護してあるよ」
「そうっすか! 嬉しいっす! 占守、早くクナに会いたいっす!」
「そっか。それじゃ一回ボク達の鎮守府に帰ろうか。きっと国後も待っているよ」
「はいっす!…あ、でも一つ頼みたいことがあるっすけどいいっす?」
「なに…?」
「うん。ここのエリアにもう一人魂が捕らわれている艦娘がいるっす…できれば彼女も助けてほしいっす…」

それで先ほどまでの明るいテンションが嘘のように占守は落ち込んでいた。
きっと顔見知りだったのだろう。
それで最上は顔を明るくして、

「大丈夫! きっとその子も助けるよ! だから安心して一回帰ろうか。これから占守の暮らすことになるボク達の鎮守府へ…」
「はいっす!」

それで最上達は輸送も完了していたので鎮守府へと帰る事にした。


…そして次の日の事だけど最上達はこのエリアの敵深海棲艦はまず後回しにしてそのもう一人の艦娘の救出を念頭に置いて捜索をしていた。
そして何度か輸送エリアの付近での深海棲艦を倒した時だった。
またしても発光現象が発生してまた魂が解放されたのだろうと思った。
そこにいたのはアイヌ民族の衣装を着ている女の子だった。
その子は目を開けると丁寧におじきをして、

「イアイライケレ。給油艦、神威でございます」
「よかったよ。なんとか助けることができてよかった。…ところでさっきのってどういう意味?」
「ありがとうって意味ですよ。助けてくれて感謝します」
「そっか。それじゃよろしく」

それで神威を連れて鎮守
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