暁 〜小説投稿サイト〜
剣聖がダンジョンに挑むのは間違っているだろうか
第8話
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、鍛冶神としては世界初の超級特殊武装(スペリオルズ)の改造にどうしても関与したかったんだろう。

最初は斬魄刀の封印形態を理由に、アメが斬魄刀改造の権利を主張し、使用者――ベル君の主武装が短剣であることを知ったヘファイストスとゴブニュも負けずに権利を主張。

他にもアメが3柱(さんにん)の中でテレシア君と一番親交があると主張したり、ヘファイストスがボクと昔馴染みだから一番権利があると主張したり、ゴブニュも特級特殊武装(スペリオルズ)の開発でテレシア君と意見交換を行ったと主張していた。

最終的には斬魄刀改造の権利をジャンケンで決めることになったんだけど、最初に負けたアメが凄かった。3日前のことだけどインパクトがあり過ぎて未だに記憶に残っている。

だってアメの奴、血涙流した鬼相で――――


「貴様らは……、貴様らはそんなにも鍛ち直したいのか!?そうまでして彼女の鍛った武器に手を加えたいのか!?貴様らはッ、鍛冶神としてその行いに何一つ恥じることは無いのか!?」


って叫び始めたからなぁ。そんなアメに対してヘファイストスとゴブニュは―――


「……いや、あんたも彼女の鍛った武器を一緒に鍛ち直したいからジャンケンしたんじゃないの?」
「ヘファイストスの言う通りだ。大人しく負けを認めろ」


こんな感じで呆れつつも、冷静に対応してた。そんな2柱(ふたり)の反応が予想外だったのか、アメは―――


「くそッ!赦さん……、断じて貴様らを赦さんぞッ!刀のかの字も知らん貴様らが、彼女の鍛った武器に手を加えるなどッ!!己が欲望に憑かれ、鍛冶神の誇りを貶めた亡者共!!斬魄刀に呪いあれ!その能力(ちから)に災い―――」


宴の会場で他の神から注目されることも気にせず再び叫び始めたんだけど、ヘファイストスとゴブニュは―――


「それじゃあ、ゴブニュ。決着を着けましょうか?」
「ああ」
「…………」


アメの存在を完全に無視して勝負の続きを始め、2柱(ふたり)の態度にアメは完全に絶句してしまっていた。僕自身、2柱(ふたり)の態度に―――


「ちょっ、2柱(ふたり)共!?アメのことは無視なのかい!!?」


とツッコミを入れてしまったくらいだ。ちなみにヘファイストスとゴブニュに無視されたアメは、その悲しみからなのかスモークチーズを齧りながらにょろーんとなっていた。その後、ゴブニュもヘファイストスに負けて現在に至る、って感じかな?

あっ!あと、テレシア君が斬魄刀鍛ち直しの協力費の担保としてヘファイストスに一振りの斬魄刀を渡してたね。その斬魄刀の名は『鞘伏』っていうんだ。

テレシア君曰く、『鞘伏』は基本形態が始解で固定された常時開放型斬魄刀、だそうだ。ヘファイストスの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ