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剣聖がダンジョンに挑むのは間違っているだろうか
第8話
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【視点:ヘスティア】



どうも!ヘスティア・ファミリアの主神のヘスティアだよ!ボクは今、摩天楼(バベル)にあるヘファイストス・ファミリア本店の主神専用工房にいるんだ。

目の前では我が最初の眷属であるテレシア君と我が神友でヘファイストス・ファミリアの主神であるヘファイストスが共同作業で武器を鍛っている。

え?話が跳び過ぎていて意味不明?あー…、確かにボクとテレシア君が本拠地(ホーム)を出てから3日は経ってるからね。その間に起こった出来事を簡単にでも説明しておくべきかな。

まずは僕の最も愛している眷属――ベル君のことを話そう。ベル君は約半月前にヘスティア・ファミリアに入団した新人冒険者なんだけど、テレシア君と出会ったことでスキルを発現し、ステータスの熟練度が飛躍的に伸び始めたんだ。

それに伴ってギルドで支給されている新人冒険者用の武器の耐久力ではベル君の戦闘に耐えられなくなった為、ボクはベル君に新しい武器をプレゼントしようと思った訳さ。

正直、アトゥイ君の副武装であった一級特殊武装(スペリオルズ)の『水魔の短剣』が譲渡されていたから必要ないかもしれないけど、それでも僕個人がベル君に何かしてあげたいと思ったんだ。

で、鍛冶の神友に武器製作を頼むべく、元々参加する予定ではなかったガネーシャ主催の神の宴に参加することになった訳なんだけど、そのことをテレシア君に感付かれてしまってね。

その時にテレシア君からベル君専用武器を渡すなら斬魄刀シリーズの一振りをベル君専用に改造してみないかという提案されてしまったんだ。

ちなみに斬魄刀シリーズはテレシア君が造った武器シリーズで、鍛冶系派閥(ファミリア)の鍛冶師だけでなく鍛冶神であるヘファイストスやゴブニュ、アメノマヒトツなども興味を持っている超級特殊武装(スペリオルズ)である。

というか、オラリオで唯一超級特殊武装(スペリオルズ)を鍛てる鍛冶師として、テレシア君自身も鍛冶系派閥(ファミリア)の主神に興味を持たれている。

特に東洋系鍛冶神であるアメノマヒトツ――アメは斬魄刀の封印形態が刀ということもあって、テレシア君への興味が神一倍強く、顔を合わせる度に引き抜きの話をしてくる始末。

テレシア君に改宗(コンバーション)する気が無いんだから、アメもいい加減諦めろって思うよ。……っと、少し話が逸れたね。

兎に角、鍛冶神の協力を得られれば短期間で斬魄刀の一振りをベル君専用に改造――というか鍛ち直せるとのことで、当初の予定とは変わったものの鍛冶神と接触する為、ボクはガネーシャ主催の宴に参加したという訳だ。

そして、都合よく鍛冶神三神衆と鉢合わせたボクが話を持ち掛けると、3柱(さんにん)とも面白いほど食い付いてきたんだ。まぁ
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