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提督はBarにいる・外伝
提督はBarにいる×プレリュード編・その3
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って過ごしているモンだ。こういう機会でもなけりゃあ気の休まる所がない。……まぁ、ウチの場合はプライベートの方が休まらないが(主に嫁艦共のせいで)。俺の私生活の話は置いといて、海鮮が続いたからお次は野菜。それも、あまりメインの食材にならないパセリの天ぷらにしよう。

《飾りじゃないぞ!パセリの天ぷら》

・パセリ:適量

・天ぷら衣:少々

 パセリの天ぷらは普通の天ぷらと違い少し特殊だ。水洗いして食べやすく小房に分けたパセリの葉の部分にだけ衣を付け、そのまま油の中へ。葉の部分に付けた衣が揚がったら、裏返して茎の部分をサッと揚げる。元々生で食べられる食材だから、揚げ時間は短くて良いぞ。仄かなパセリの苦味と青臭さが揚げる事でまろやかになり、パリパリという食感が楽しい口直しにはもってこいの天ぷらになる。

「さぁ、ちょっと珍しいかもしれないが『パセリの天ぷら』だよ」

「これは何を付けたら美味しいかしら?」

 叢雲は初めて見たのか、物珍しそうに眺めている。

「塩かもしれんが……個人的にはそのまま何も付けずにガブリ!が一番美味いかな」

 俺にそう言われて叢雲は、恐る恐るながらも何も付けずにパセリにかぶりついた。パリッとした食感に、揚げたパセリ独特の酸味がやって来る。食べ慣れないと少し食べづらいが、慣れてくるとコイツが段々とクセになってくる。その酸味がいい口直しにもなる。

「初めて食べたけど……まぁまぁね」

 結構大きめの房で揚げたつもりだったんだが、ペロリと平らげておいてまぁまぁは無いだろう。まぁ叢雲が素直でないのはウチも変わらんから、別に構わんのだが。





 さて、お次はどうするか。

「あの〜、大将?」

「ん?どうした帆波大佐」

 何やら言いづらそうに切り出した帆波大佐。

「何かこう……物珍しい天ぷらって無いっすか?定番ばかりだとつまんないんで」

 珍しい天ぷら、ねぇ……。あ、密かな人気メニューの『アレ』があったな。それを思い出した俺は冷凍庫からある物を取り出した。

「それは……」

「卵パック?」

 そう、スーパーなんかに売ってる10コ入りの卵パックだ。当然中の生卵はカチンコチンに凍っている。

「今からこいつで『半熟卵の天ぷら』を作ろうと思ってな」

 最近流行りの半熟卵の天ぷら。半熟の茹で卵でやるのが一般的なやり方だが、揚げすぎると黄身に火が入りすぎて固まってしまう。なので俺は凍らせた生卵を使う事を思い付いたのだ。

《凍結卵で!?半熟卵の天ぷら》

・卵:4個

・天ぷら衣:60gくらい

 卵は予め凍らせておく。大体半日も凍らせればカチカチになるぞ。形を崩さないように殻を剥いて、衣を満遍なく付ける。ポイントとしては
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