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リリなのinボクらの太陽サーガ
ピースウォーカー・前
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るのは癪だ。ニダヴェリールの二の舞になんかさせてたまるか! 行くよアギト!!」

「オーケー、最初っから全力で行くぜ姉御! ユニゾン・イン!!」

「母さんと姉さんを利用した報いを……! お兄ちゃんが守った未来を……こんな形で失わせはしない!」

戦闘態勢への移行と並行して、ジャンゴ達が意気込みを語る。それを嘲笑うかのように、ポー子爵は一行を見下ろす。

「元気だねぇ」

「かわいい子達……」

「キミ達がどれだけの力を持っていようと」

「ワタシ達のコンビネーションはやぶれはしない……」

するとポー子爵が座っていた機械も起動し、彼らの身体を包み込んだ。その機械仕掛けの鎧を纏う様子を見て、「どこのパワードスーツだよ……」と思わずぼやいたマキナに仲間達も同感の意を示した。

「わが風の鎧はすべての弾をはね返し」

「わが大地の鎧はすべての刃をはね返す……」

紫色の鎧を纏い、西洋剣を構えるエドガー。緑色の鎧を纏い、ライフル二丁を構えるヴァージニア。そして彼らの背後には、核発射シークエンスを進めているサヘラントロプス。敵の準備が万全なのは一目瞭然であった。

「計画を成就させるため」

「覚悟してね……」

そう言い放たれた刹那、爆音の後に続いて両者の武器が衝突……戦いの幕が切って落とされた。

今回の戦闘はイモータルよりもサヘラントロプスの撃破が勝利条件となり、まだ地上に出ていない今の内に巨体ゆえに身動きが制限されるサヘラントロプスに攻撃を加えたいが、それを阻止すべくポー子爵が立ち回るのは必然。更にポー子爵の鎧の性質と得意な戦術を鑑みると、即ち彼らの得意な距離での戦いを制せねばダメージを与えられないことになる。苦手な距離で相手を倒すという戦術のセオリーが使えないのは、こういった時間に追われる状況ではなおさら焦燥感を刺激し、ミスを誘発しかねなかった。

だが、ここにいるのは多くの戦いを潜り抜けた猛者たち。それぐらいではうろたえはしなかったが……鎧をまとっても残念ながら彼らの動きは全く鈍らなかった。

「烈風連刃!」

「当たれ!」

ジャンゴの振るう袈裟斬りや返し斬りに合わせて、フェイトのザンバーが合間合間に加わることで隙の無い連撃を繰り出すも、エドガーの巧みな剣術によってうまく防がれ、更にサヘラントロプスから機銃が掃射されて、その度に二人は一旦下がらざるを得なかった。

「(オイオイ、なんて度胸だよ……!)」

「関心してる場合か!」

隣では駆け抜けながら発砲するマキナの銃口と寸分違わぬ位置にライフルの銃口を置き、全く同じタイミングかつ超高速で撃ち合って迎撃するヴァージニア。両方ともマガジンの弾が切れて一旦リロードに入ったと同時に蹴りを放ち、互いの腹部に衝突、その威力で
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