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〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
侵攻
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ますとレーニアの重力圏まで8時間ほどで到達します。その後は30分程で地表へ巨大な隕石となって落下する事になるでしょう。」

「地表へ落下した場合に想定される被害の規模はどれくらいかね?」大統領は不安げな表情を隠さずに尋ねた。
「おそらく、ラーダリム大陸ぐらいの規模(地球で言うオーストラリア大陸とほぼ同等)が消失するでしょう。そしてもっと深刻なのは、その余波でレーニアは急速に温室効果が進み、過酷な環境へと激変すると予想される事です。」

「最早選択の余地はないな・・・。准将、速やかに小惑星の破壊、もしくは進路の変更対処を命ず。」
「はっ!大統領閣下。しかしながら小惑星の大きさを鑑みますに、通常兵器での破壊は難しいでしょう。ただし我が軍のIPBM(惑星間弾道ミサイル)はオルキス本星にしか配備されておらず、今からの発射ですと間に合いませんので、一番近距離にいる艦隊に迎撃命令を出します。
そしてその艦隊に配備されているAD兵器(アサルトドローン‐大威力で効果範囲の広い大型ミサイル兵器)使用を以て対処する事となります。」

「うむ、致し方あるまい。頼むぞ、准将。」
「はっ!それでは準備がありますので、これで失礼を致します。」

3Dビジョンの通信が終わると、大統領は窓の外‐空を見上げた。
もちろん肉眼で見える事はないが、大気圏のはるかその先の宇宙にあるという災厄をもたらす物体を想像し、何とも言えない不安感を感じていた。

その頃オルキス統合宇宙軍 機動第1艦隊は現在惑星レーニア軌道まで通常航行であと2時間という場所を進んでいた。
当初レーニアへ寄る予定はなかったのだが、先日回収した未確認物体と生物のサンプルをレーニアにある連邦総合研究センターへ預けることになったのである。

旗艦オルフェーリアの艦橋は、機能的なデザインを施された室内を後方の高所から見渡せる場所にある艦長席にユウナが着席し各担当オペレーターと頻りにやりとりを行っている。
俺の席はユウナ席の左。
そして、その後ろ一段上には司令官席がありディー中将が着席、その後方には主席幕僚将校が佇立していた。

そうこうしていると通信スタッフが報告に訪れて、ユウナへ記録クリスタルを渡す。
ユウナは一瞥すると「司令!国防省作戦本部より至急電が入っています!」とディーへ報告した。
「うむ、つないでくれ給え。」
ユウナが切り替え操作を行うとディーのデスクに3Dビジョンで1人の人物が映し出される。

「ディー中将閣下、総参謀本部のレダーク准将であります!」レダークは敬礼しながら名乗った。
「ご苦労様、レダーク准将。緊急という事だが?」
「はっ、さきほど恒星標準時16時35分にレーニアのゲートから直径2000m以上もある巨大な隕石のような物体がゲートアウトし、レーニアの軌道
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