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ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第6部 贖罪の炎宝石
第2章 カトレア
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える…というわけか?」

「そういうことだ」

「しかし、そんなことどうやって?」

「俺のもつ霊力…こちらでいう魔力をカトレアの身体に埋め込む」

それを聞いて、公爵夫人は怪訝に思った。

「あなたの魔力を?」

「そうだ。俺の魔力をカトレアの体内に入れ、一定量の魔力がたまったら、それ以上の魔力が生成されないように、抑圧する。いわば蓋のようなものだ」

「カトレアに害はないのですか?」

どうやら公爵夫人は、カトレアの身を案じているようであった。

「微量なら害はない。まあ、あるとすれば、治療に少し時間がかかるということか」

「どういう意味です?」

「考えてもみろ。自分以外の、しかも、同種族ではないものの魔力を身体が受け入れると思うか?まあ、例外もあるがな」

ウルキオラはルイズを見ながら答えた。

「つまり、治療には俺の魔力が有害なものではないとカトレアの身体に覚えさせ、尚且つどのタイミングで蓋…魔力を抑制すべきかも考えねばならん」

ウルキオラが続ける。

「本来なら、人間如きにことようなことはしないのだが、なに…俺はルイズの使い魔だ。ルイズが望めば、治療するが、どうする?」

ウルキオラの言葉に、ルイズは有無も言わずに答えた。

「お願い!ちいねえさまを助けて!」

ルイズはウルキオラにすがるように言った。

公爵も治療を許可しようと言った。

エレオノールと公爵夫人も、ウルキオラに治療をお願いするように言った。

カトレアは、ウルキオラの顔を見ると、再び微笑し、願いの意を添えた。

「いいだろう。だが、一つ条件がある」

その言葉を聞いて、公爵と公爵夫人は真顔に戻った。

「なんだ?」

公爵がドスの聞いた声を発した。

「ルイズの出征を認めろ」

その言葉を聞いて、ルイズも含め、5人は驚きを表した。

「……うむ。そうだな。考えておこう」

公爵はすぐには決断しかねるのか、言葉を濁した。

「お父様!正気ですか!」

エレオノールは激昂した。

「お前は口出ししなくていい。カリーヌと相談する」

そう言われてしまっては、エレオノールは口出しできなかった。

「治療は明日にでもやるとしよう。もう用はないだろう?」

ウルキオラはそういうと、扉に向かって歩き出した。

「治療の際に必要なものは?」

公爵夫人こと、カリーヌが問う。

「特にない」

顔を向けることもなく、ウルキオラは退出しようとする。

「待たれよ」

公爵が制止する。

「まだ何かあるのか?」

「名を聞いておこうと思ってな」

ウルキオラはそれを聞くと、公爵に身体を向けた。

「ウルキオラ・シファー
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