機動戦艦ナデシコ
1451話
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いてきたオズマだったが、俺はそれに首を横に振る。
「いや、もう危険はないだろうから後は海水浴を楽しんでもいいだろ」
「……いいのかよ?」
実際問題、あれだけの戦力を用意しておいたんだから、これ以上の戦力を用意するのは、無理だったと思う。
「少なくても林の中にはもうこれ以上は存在しない。後は海中を探せば問題はないだろ」
「まぁ、お前がそう言うんなら問題はないけどよ」
オズマが渋々といった様子だが頷く。
本心としては、ランカの危険を考えるともう戻った方がいいと思ってるんだろうが、それでもこうして引いたのは……やっぱりランカをゆっくりとさせたいという思いがあるからこそだろう。
まぁ、巨大バッタがいた場所でどれだけ安心出来るのかは分からないが。
元々ランカはそんなに気が強いという訳ではないだけに、その辺の心配は色々とあるんだろうし。
「そう、じゃあそろそろ海遊びを再開しましょうか」
シェリルの口から出た言葉に、俺以外の皆がどことなく微妙な表情を浮かべ……それでもやはり南国の無人島で遊ぶというのは諦められないのか、それぞれ自らのパートナーと去って行く。
「で、やっぱりここは……ちょっとエリナ。どこに行く気?」
「え? 今回の件を会長に連絡しておこうと思ったんだけど」
「そんなの後でもいいでしょ。それよりエリナの身体に日焼け止めを塗るのが重要よ」
「それこそ後回しでもいいでしょ!?」
シェリルの言葉にエリナはそう叫び、通信機を手にここを離れる。
まぁ、今回の件はネルガルに取っても……そして討伐軍にとっても重要な事態だしな。
ネルガルの会長秘書として、今回の件をなるべく早くアカツキに報告したいのは分かるが。
「シェリル、エリナは生真面目なんだからあまりからかうなよ」
そう告げると、シェリルは面白そうに笑みを浮かべる。
……これ、日焼け止めを塗るって言ったのは最初からエリナをからかう気満々だったな。
まぁ、エリナみたいに生真面目な相手はからかいたくなってもおかしくはないが。
特にシェリルのような悪戯っぽい性格をしていれば尚更に。
「でも、エリナがああしていなくなったんじゃ……どうする? 私に……あ」
「あ?」
ふと、シェリルの視線が一ヶ所で止まる。
その視線の先にいるのは、パーカーを脱いで水着姿になっているルナマリアの姿。
「ふーん、なるほどね。……そうね、あたしはいいけど、ルナマリアなら……」
何を考えているのか、笑みを浮かべているその様子は、妙な事を企んでいるようにしか見えない。
「ルナマリア!」
「え? あ? はい? 何ですか?」
ルナマリアも突然自分の名前が呼ばれたのが気になったのだろう。その瑞々しい肢体が
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