暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1451話
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状況でならもう少しアクセルを貸してもいいけど」
「か、貸し!? いえ、いいです。その、少し頭を冷やしたいので!」
「そう? 残念ね。じゃあ、アクセル。私達も食材探しに行きましょうか」
「……まぁ、それはいいけど、ここは砂の海だからな。バーベキュー用の食材を獲るのも難しいぞ?」

 ここが岩の海であれば、アワビやサザエ、牡蠣といった貝類が結構期待出来るんだが……
 まぁ、頑張ればタコとか魚とかは獲れるかもしれないが、岩の海に比べるとやっぱり見つけにくいし、獲りにくいんだよな。
 この辺はどうしても海底が砂一色になっているのが関係している。
 バーベキューの食材自体は俺の空間倉庫の中に入ってるけど、海でのバーベキューなんだし、出来ればやっぱり海産物の類も欲しいよな。

「アクセルなら大丈夫でしょう?」

 そう告げてくるシェリルの表情には、俺に対する絶対的な信頼が存在している。
 そんな風に見られると、俺としても何とかしたくなってしまう。

「まぁ、何とかしようと思えば可能だけど」

 そう告げ、空間倉庫からスライムを取り出す。
 どのみち海中にさっき見た移動ポッド型のチューリップがないかどうか確認する必要もあったので、そのついでと考えれば手間は掛からない。
 そのままスライムを細く糸状にしながら、海の中へと沈めていく。
 地上と比べると色々能力が限定されてしまうが、それでも魚の類を獲る程度の事は容易に出来るだろう。
 ……こうして、俺はスライムによって周辺一帯にチューリップがない事を確認し、同時に魚を十匹程獲る事に成功数する。
 その後のバーベキューも大いに盛り上がったが……魚がスライムによって獲られたものだと聞いた時、何人かは微妙は表情を浮かべるのだった。
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