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ネット通販は異世界最強なんだよ!(勘違い)・ω・`)ノ
027「エルフ娘と、手押しポンプ井戸」
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浅い井戸は、バイキンだらけでバッチィぞ!
食中毒で亜人娘達が苦しむ様は見たくない!』

(や、やっぱり、不思議な雑音が聞こえるのです……。
きっと、嘘とか全部ばれているに違いないのですよっ……!)

叱られると思ったエルフィンは、エルフ耳が下に垂れた。
だが、彼女の反応を余所に、目の前の小さな妖精は、エルフィンの事を思いやって――

「なぁ……エルフィン。
井戸の水を汚いと思ったことはないか?」

「た、確かにバッチィような……?
でも、熱で殺菌すれば大丈夫なような……?」

「よし、俺に全部任せろ!
エルフィンに清潔で、美味しい水を飲ましてやる!」

「……はぃ?」

突然の展開に、エルフィンは訳が分からなかった。

『エルフィンたん、明らかに異常だお。細菌の存在を知らないと出てこない単語があるお』
『殺菌という概念を知っている時点で、何か、凄い秘密を握っているに違いないお……』


〜〜〜〜〜〜〜〜

数日後。シルバーが暇そうにしている骸骨達を集めて深い井戸を掘った。
シルバーだって、美味しくて、清潔で、冷たい水を飲みたい。
だから、井戸はとんでもない深さになってしまった。ざっと40m。水質検査はしたが特に毒物は入ってないようだ。

『俺らの寄付を湯水のように使う妖精さん』
『らめぇー!アフリカで同じ事をしたら、盗まれて転売されちゃうよー!』
『日曜大工の仕事としては……難易度高すぎるな』

そこに、ネット通販からポンプ付き井戸の部品を購入し、ネットの皆のアドバイスを聞きながら作業をやり……なんと、村の中央にハイテクな井戸が出来上がっていた。
動力は人力しかないから、手でハンドルを押し下げて、水を汲み上げる事ができる手押しポンプだ。
シリンダー内の空気を、真空状態にする事で、低いところにある水がパイプを通り、大気圧で自動的に登ってくる仕組みである。
そんな科学的な説明を、シルバーは、エルフィン達を含めた村人達にした。

「し、真空って何だべ?」
「ま、魔法だ!魔法の井戸だぁー!」
「シルバー様の魔法だぁー!ありがたやぁー!」

『原理を説明しても、意味がない件』
『アホにも理解できるように説明しないとダメだお』

「えと、そうだな。
うん、魔法っぽい力で動く装置だと思えば良い。
単純な操作で、深いところにある水が、ここまでやってくるんだ」

シルバーは、教育って重要なんだなぁ、という顔をしている。
難しい事を簡単な内容にして説明できる会話能力が、ここでは求められていた。

(ぜ、絶対に転生者か、『夢幻』に違いないのですよっ……!
ダーク・シルバーは、物質を創造するタイプの能力だと、本に書いてあったのですっ……!
し、しかも、技術者と
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