暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1439話
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て頂戴。ファブニールの武装は戦車にのみ使用を認めると。施設への攻撃は禁止して」

 これは分からないでもない。ファブニールの武器の中で最も威力が低い武器でもビームバルカン。……ミサイルとかの迎撃用であったり、懐に入り込んだ敵に対しての攻撃手段であったりとするのだが、生身の人間に……それもルリよりも小さいと思われる子供に命中したら、一発で死ぬだろう。
 美砂と円がそれぞれレモンの指示に従って量産型Wに指示をしているのを眺めつつ、俺は準備を開始する。
 ……まぁ、準備と言っても特にやるべき事はないんだが。

「アクセル、やはり行くのか?」

 シロガネの艦長であるナタルとも、何だかんだで付き合いは長い。
 SEED世界の時もそうだが、シャドウミラーに所属してからもそれなりに経つし。
 だからこそナタルは俺が何をしようとしているのか分かっているのだろう。
 レモンは俺が声を掛けた時から既に理解していたようだし、円と美砂もレモンから遅れたものの理解したらしい。
 シャドウミラーの中で俺よりこの手の潜入任務が得意なのは……エヴァなら俺よりも影の魔法は得意だな。
 ただ、俺の場合はスライムがある。
 隠密行動には必須と言ってもいい。

「この場合、俺が行くのが最善だろ?」
「それはそうだが……アクセルはシャドウミラーの代表なのだから、あまり危ない真似は……」
「それは今更でしょ。アクセルよ? いつも未知の世界に1人で突入する人よ? 言うだけ無駄でしょ」

 レモンの呆れたような言葉が周囲に響く。
 いやまぁ、そう言われれば俺も言い返せないんだけどな。
 ただ、シャドウミラーの中で俺が最強であり、物理攻撃無効だという事もあって未知の世界に向かうのは俺がベストなのは事実だ。
 それこそ、影の魔法ではないがエヴァとかなら十分その役目は果たせるだろうが……エヴァは魔法担当であり、生身の戦闘訓練を自分の仕事としている。
 何より、エヴァではゲートを持っていく事が出来ないというのが強く影響している。
 いや、ゲートシステムそのものと一緒に転移すれば持って行けるだろうが、どこに出るのか分からない以上、エヴァがそれをやりたいと思うかと言われれば……答えが否なのは間違いない。
 総合的に見て、俺が他の世界に向かうのに一番適しているというのは紛れもない事実なのだから。

「ま、ナタルが心配してくれるのは嬉しいけど、そういう心配は俺じゃなくてムウにしてやれよ。あいつが嫉妬したら、色々と不味い事になるぞ? ……それはそれで面白そうだけど」
「なぁっ!?」

 普段の冷静なナタルの姿は消え、面白いくらいに動揺する。
 結婚してからもうそれなりに経つのに、未だにそっち方面には弱いんだよな。
 この辺、どうにかした方がいいと思うんだが
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