暁 〜小説投稿サイト〜
雲は遠くて
114章 信也、『詩とは、芸術とは何か?』の講演する  
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
(まく)の形をした、
白くてプルンプルンと(やわ)らかいコラーゲンがあるんです。
このコラーゲンが、なんと、(とう)と合体して、コラーゲンの糖化が進行すると、
筋肉は和菓子のかりんとうのようにいガチガチに硬くなってしまうんです。
コラーゲンの糖化は、糖尿病や食後の高血糖で加速するなんて、番組では言ってます。
コラーゲンは、全身の組織にあるんですよね。たとえば、骨のコラーゲンが糖化されたら、
しなりもなくなって、このようにぽきんと折れちゃうんです。こわいですね。
こちらは、目のコラーゲンですね。糖化されると、視力が低下します。
皮膚のコラーゲンが糖化されると、しわやくすみの原因になってしまいます。こわいですよね。
ここで、1番大事なことは、身体(からだ)(かた)いと血管も硬いってことですが。
血管というのは、このように、三層の構造になってます。
その二層目は、平滑筋(へいかつきん)ですが、
平滑筋の中のコラーゲンが糖化されてしまうことが、動脈硬化の原因の1つになっているんです。
さて、問題はここなんですよね、みなさん!
ここまで、黒くてガチガチに(かた)くなってしまった、
この和菓子のかりんとうのようになったコラーゲンが、
はたして、白くいプルンプルンの(やわ)らかなコラーゲンに、(もど)ると思いますか?!
どうですか、いつも素敵(すてき)な元気なお(じょう)さんたち、あっははは」

「きっと、戻ると思います!だって、しんちゃん、自信満々で、(うれ)しそうなんだもん!きゃっははは」

「老化を可能な限り小さくする、アンチ・エイジングには、食事をするときは、
野菜を先に食べることによっても、コラーゲンの糖化を(おく)らせることができます。
筋肉の中のコラーゲンは、このように網目(あみめ)となって、
蜜柑(みかん)のネットのような構造をしていまして、そのおかげで、
(やわ)らかく(たも)たれています。しかし、血液中に糖の多い状態が続くと、
糖がコラーゲンの網目にベトベトくっついて、そのしなやかさを(うしな)わせてしまうんですね。
さて、ここからです。主役の登場です!それが、この繊維芽細胞(せんいがさいぼう)なんです。
まだ、コックリと眠っていますよね。あっははは」

 信也は、右手の大型ディスプレイを見て笑った。

「この繊維芽細胞くんたちは、(かな)づちなのかハンマーなのか持ってますよね。
言ってみれば、わたしたちの身体(からだ)の中の大工さんなんですよ。あっははは。
実は、ストレッチをすると、古いコラーゲンはところどころ(きず)つくんです。
繊維芽細胞(せんいがさいぼう)たちは、その傷ついたことに気がついて、古いコラーゲンを捨てて、
糖化でガチガチになったコ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ