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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第59話:猫の瞳は深夜に輝く。
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所を知る者が少なすぎる上、金庫かを解錠出来る者がもっと少なく、情報を得るのに大変苦労した。
しかし私は諦めない……半年の年月をかけて、金庫解錠資格者を見つける事が出来たのです。

金庫解錠資格者は3人。
国王のリュカ様と、大臣のオジロン殿と、秘書のウルフ殿だ。
私の持つ武器の一つで有る色気を使って、暗証番号を得ようとした……

しかし国王に対して女として迫ると、上級メイドとして不適格者となり、即刻資格取り消しになる。
ベッドで暗証番号を聞き出して、その日のうちに金庫を破り、即日出国出来れば問題ないが、あの国王が簡単に喋るとは思えず、彼をターゲットにすることを諦める。

二人だけの秘密の交わりとして関係を維持することが出来れば、時間をかけて情報を聞き出すことも出来たのだけど、あの男は直ぐに喋るから……
もう自慢するが如く、嫁や息子や部下達に『どこの誰とヤったよ』と言うから……

次に狙ったのは部下の二人のうち若い方だ。
若けりゃ隙も出来るだろうし、四六時中ヤリたがってるだろうから、簡単に落とせると考えた。
しかし……この男、どうにも隙が無い。何より生意気でムカつく。

従って最後の一人、オジロン大臣にターゲットを決定。
真面目で穏健なので扱いやすく、遙か昔に死別した妻のことを何時までも引きずっていたので、そんな心の隙間に入り込んで呆気なく陥落。

根が真面目だから、娘や甥(国王)に対して後ろめたさがあり、私との関係は完全に秘密になり、夜な夜な私が彼のベッドに通っても、噂になることはなかった。
もう私の思うがままに動いてくれた人物だったわ。

それでも金庫の暗証番号は簡単には教えてくれず、半年間セッ○スし続けてやった結果教えて貰えたのは、暗証番号が3つの数字で出来ていることだった。
ダイヤル錠が3つあるのだから、暗証番号も3つなのは判っていた。

これでようやく禿爺とオサラバ出来ると思い、急いで金庫前室に来て暗証番号を試してみたが、ダイヤル一つずつに一つの数字を入れても金庫に変化は無く、ガセを掴まされたと思いヘコんだ。

禿爺に文句を言う訳にも行かず、仕方なくセ○クスし続けててやったとこ、半年ほどして金庫の開け方が特殊である事を知った。
如何特殊なのかはその時は判らなかったが、遂に今日……国王と秘書の会話から、金庫の開け方を聞き出すことに成功!

まさか暗証番号は3つあり、ダイヤル一つ一つ違う番号で、その内の一つの番号だけで解錠出来るとは思ってもなかった。
しかも一緒に国王の番号も知ることが出来たので、腹いせに奴の番号で解錠して盗んでやろうと思っている。

これまで只管(ひたすら)従順に仕えてきたから、完全に信頼しきってベラベラと喋ってくれたわ。
どんなに厳重なシステムで防御しても、結局運用
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