暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
158 クリスマス休暇
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と、中々にシビアになるのだという事を、アニーから突きつけらる。

……ならびに、【ゼロの使い魔】や【ソードアート・オンライン】の世界で、俺が円≠ノ与えていたのはこんな感覚だったのだと云う事がなんとなく判った。

「……と云うことは、教師も何人か防衛≠ノ参加していて──あの扉≠フ向こうには他の先生の試練があるのかな…?」

「あるだろうな。……まぁ詳しい話はハグリッドに訊いてみないとだがな」

「いくらハグリッドでも口を滑らせないと思うけどねぇ…」

【レーベンスシュルト城】を囲んでいる海を眺めながら、俺とアニーはお互いに肩を竦めた。

「……もしかしてロンの知識では防衛は──」

「一応成功した。……主人公≠ェ止めた」

「主人公≠チて確かボクと同じ年で、しかも今のボクよりも魔法の手腕的には劣ってるんだよね? ……そんなのに破られる防衛網──ちょっと(まず)くない?」

「言えてるな」

はは、と、思わず渇いた笑いが漏れる。

「ちなみにロンの所見では、介入はどうするべきだと思う?」

「介入するべきだろうな。……それ≠ェ万が一にも(やっこ)さんに渡ったら、割りとマジで世界がヤバい」

「じゃあ介入しようか」

……ハーマイオニーが戻ってくる前日の事だった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

新学期が始まる当日、ハーマイオニーが戻ってきて1日が経過した。

……皆が皆、クリスマス休暇の話で盛り上がっている最中(さなか)、俺は【ギリシャの怪物たち〜バジリスクからセイレーンまで〜】、アニーは【多頭種の上手いあしらい方】を読み(ふけ)っていると、そこへハーマイオニーがやって来る。

「アニー、ロン、おはよう。……何の本を読んでるの? 何々──【ギリシャの怪物たち〜バジリスクからラミアまで〜】…? ロン、貴方、珍しい本を読んでるわね」

「ハーマイオニー、おはよう」

「久しぶり、ハーマイオニー。……ちょっとギリシャ系の生き物で調べたい事があったからな」

「へぇ、そう? ……アニーのは【多頭種の上手いあしらい方】…?」

ハーマイオニーは俺とアニーが読んでいる【ギリシャの怪物たち〜バジリスクからラミアまで〜】と【多頭種の上手いあしらい方】を見てはわけが判らないよ≠ニでも言いたげに、俺らの近くの席に腰を掛け並べられているシリアルを自分の皿に取り分けていく。

「……確か課題に、そんなのは無かったわよね…? クリスマス休暇、私の居ない間に何か在ったの…?」

目配せしてくるアニー。恐らくはハーマイオニーを巻き込んでいいかどうか≠セろう。……俺はアニーに頷いてみせると、俺の了承≠ノつられたのか、アニーもまた頷い
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