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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
158 クリスマス休暇
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た。

「あのねハーマイオニー」

………。

……。

…。

一通り三頭犬(ケルベロス)に出会う事となった経緯をハーマイオニーに説明すると、ハーマイオニーは呆れた様な顔で口を開いた。

「……減点は?」

「されてないよ。……便利だよね、“透明マント”」

ハーマイオニーのある意味予想出来ていた疑問にアニーは短く答える。

「ギリギリスリザリンと対抗出来ている現時点から変に減点されたくない私としては、あなた達に規則を破ってもらいたくないのだけど…」

そこまでハーマイオニーは言うと、「ロンが居るから無いとは思うけど、あなた達にもしも≠フ事があったら嫌なのもあるわ」──と、ぷい、と顔を逸らして続ける。ゴニョゴニョと、くもぐった心配の声だったが、俺とアニーを気に掛けてくれているのが判った。

「……で、これからどうするつもり?」

「そろそろ三頭犬についての情報も集まってきたから、ハグリッドのところに行って、正攻法──真正面から訊いてみるさ」

「……それは別に良いけど、ハグリッドもそうそう口を滑らせるのかな…?」

「……そこら辺は──まぁ、どうにかなると思う。……ハグリッドはまぁ、それなり≠ノおっちょこちょいだからな。……それこそ多分アニーとハーマイオニーが考えている以上にはな」

「そうなると良いけどね」

肩を竦めながら語る俺に呆れながらハーマイオニーは言う。……アニーは俺に勝算が有るのだろうと思ったのか、静観している。……そこで改めてハーマイオニーに訊いてみる。

「……で、ハーマイオニーは一枚噛むのか?」

「……ダンブルドア先生は確か今年いっぱいは4階の右側の廊下≠ノ入ってはいけない>氛氓ニ仰っていたわね。……訊きたいんだけど、二人は三頭犬の対処法は判った?」

「服従の呪文≠ニか音楽を聴かせるとかな。……なんなら縮小呪文≠ナハグリッドのところのファング並に縮めてやって扉を潜ってもいいな」

俺がそう答えるとハーマイオニーは神妙な顔付きで何かを考え始めた。

「……一年生のロンでもいくつもの対処法を思い付いている…。……その防衛網≠ニやらがハグリッドだけじゃないにしても、少し気になるわね。……私もその何か≠ノついて調べるのを参加させてもらってもいいかしら?」

「「もちろん」」

()くしてハーマイオニーも少年少女探偵団(仮)≠ノ入団する事に。……まだまだ寒さが抜けていない──とある朝の出来事である。

SIDE END
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