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IS―インフィニット・ストラトス 最強に魅せられた少女
第4話 私、中二病になります。
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っている。神宮寺だ。

その目には見覚えがあった。過去、モンド・グロッソで幾度となく見た、真に勝利を渇望する目。ひたすらに高みを目指す瞳。

そうか、神宮寺、やはり、お前は、



最強という名の魔物に、魅せられているんだな。





楓視点

オルコットさんがこっちすごい凝視してる。なんかあったのかな?まあいいや。

さて、一応作戦は立てたし、後は特攻あるのみ!

その思いで一歩踏み出した瞬間、ブルーティアーズのビットが動いた。斥力バリアを全周展開すれば防げるけれど、スラスターを使って回避する。なおも迫るレーザー。一瞬でも止まれば包囲射撃の餌食になることは、想像に難くない。

だから避ける。ひたすらに避ける。反撃の糸口は掴んでいる。後は待つだけ。





「よし、行ける。」

10分は続けただろうか。ようやく“読めた”。一度弓張月を展開、そして“わざと”動きを止める。普段のオルコットさんなら何かわざとらしさを感じたんだろうけど、決着を急ぎ、焦っている今なら、必ず誘いに引っ掛かる。案の定、包囲して偏向射撃を撃って来た。

そのレーザーの軌跡を、私はもう全て“知っている”。

人間、同じ事を何度も繰り返していれば、意識しなくてもパターン化してくる。ましてや偏向射撃が脳に掛ける負荷は絶大な筈だ。戦闘中に一発一発弾道を描ける訳がない。必ず固定パターンを用意している。

だから私は、そのパターンを見切ることだけに、この10分間専念した。そして、レーザーが来る位置と角度が分かればどうとでも出来る。

例えば、斥力バリアの角度を調整して、弾き返す方向をコントロールしたりとか。

向かってきたレーザー四発を、全て同じ一点、四基のビットの内の一つに弾き返す。回避する間もなく撃墜。動揺しながらも流石の切り替えでビットを操作する。だけどね、オルコットさん。

「動揺した人間の行動ほど!読み易いものは無いのよ!!」

事実、ビットの動きは、それまでにくらべて遥かに単調だった。

瞬時加速で三基を素早く射界に捉えると、秋雨と弓張月で射撃、呆気なく撃墜する。更に弓張月でもう一撃、流石に立ち直っていたのか回避しようとするが、ちょっと遅かった。

オルコットさんの手前20m程で砲弾が炸裂する。その砲弾は散弾だ。そして―――動きが止まったね?

弓張月を投げ捨て、血染紅葉を展開。同時に瞬時加速を使用して一気に距離を詰める。再びミサイルで迎撃しようとしてるけど………

「甘い!!」

「なっ!?」

私は刀を“投げつける”。ミサイルを切り裂き、爆発させる。当然血染紅葉も弾かれるけど、ここまで来れば問題無い。オルコットさんは悪足掻きと判断したのか、今度は余裕を持ってインターセプタ
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