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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第39話
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方にも色々と複雑な事情がおありでしょうが、今この場に陛下達が信頼する”将”であるシグルーン中将と共にいるという事はリウイ陛下達も貴方の事を”戦友”として認め、信頼している証拠。貴方を信頼する理由として十分です。」

「………勿体ないお言葉です。」

リアンヌの答えを聞いたパントは頭を下げて会釈をした。



「何ですって!?」

「”槍の聖女”がリフィア殿下の祖母だって!?」

「一体どうなっているの〜!?」

リアンヌ達の会話が途切れるとサラ教官とマキアスは信じられない表情で声をあげ、ミリアムは混乱した様子で声を上げ

「な――――シルフィア様だって!?」

「兄様……?」

「リィンさんはその方の事をご存知なのですか?」

驚いている様子のリィンに気付いたエリスは不思議そうな表情をし、アルフィン皇女は尋ねた。



「はい。――――メンフィルの初代近衛騎士団団長シルフィア・ルーハンス。”メンフィルの守護神”と称えられたリウイ陛下の側室の一人にして現メンフィル皇帝であるシルヴァン皇帝陛下の産みの母親で、今でもメンフィルに伝えられ続けている伝説の聖騎士です……!」

「何だとっ!?」

「げ、現メンフィル皇帝のお母さん!?」

リィンの説明を聞いたユーシスとエリオットは驚き

「先程シグルーン中将閣下が貴女をそのシルフィア殿という名の騎士の生まれ変わりと仰っていたが……まさかプリネやエステル殿と同じ……」

「――はい。一身上の都合にて今まで”結社”に属していましたが、今の私はリウイ陛下とイリーナ様を生涯守り抜くと誓った護衛騎士です。」

「”獅子戦役”でかのドライケルス帝と共に活躍したあの”槍の聖女”が今はリウイ陛下とイリーナ皇妃の護衛騎士…………」

「め、滅茶苦茶だ……!」

ラウラの疑問に答えたリアンヌの話を聞いたアルフィン皇女は呆け、マキアスは疲れた表情をした。



「―――話を戻しましょう。私は陛下達への忠誠の証として”盟主”並びに”蛇の使徒”全員の居場所を教え、陛下達と共に”盟主”を討ち取りました。」

「じゃあ”結社”の”盟主”はあんたや”英雄王”達に殺されたのか!?」

リアンヌの説明を聞いたトヴァルは信じられない表情で尋ねた。

「はい。余談ですがメンフィルは残りの”蛇の使徒”暗殺に向けて動き出し、現時点で既に私を除けば3名の”蛇の使徒”の死亡が確認されています。」

「何ですって!?」

「ま、まさか姉さんも暗殺されたのですか!?」

リアンヌの話を聞いたサラ教官は血相を変え、エマは表情を青褪めさせて尋ねた。

「いえ、”蒼の深淵”の消息は現在不明です。ただ”盟主”を失い、半数の”蛇の使徒”が暗殺された中彼女だけ生き
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