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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第181話
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尋ね、サラ教官は厳しい表情で問いかけた。



「いいえ、違います。私がエレボニア帝国のフォローをしない一番の理由は情状酌量の余地も無い完全な加害者のエレボニア帝国にフォローする必要はないと判断したからです。」

「そ、そんな……!でも、話によるとあの件は確か……!」

「……オリヴァルト殿下。”ハーメルの悲劇”は陛下の意志ではなく、暴走した主戦派の者達の仕業との事ですよね?」

「ああ……だからこそ、その件を後で知った父上は慌ててリベールに和解を申し出る事にし、主戦派を悉く処断したのだよ。まあ、メンフィルの侵攻による被害を抑える為でもあったが……」

エイドスの説明を聞いたアリサが悲痛そうな表情で反論しようとしている中、ユーシスに尋ねられたオリヴァルト皇子は静かな表情で答えた。



「自国の非を認めて和解を申し出るのは当然です。―――ですが自分達が犯した”大罪”――――”ハーメルの悲劇”によって自国の立場が地に墜ちる事を恐れて闇へと葬り、被害者であるリベールや自国の安寧の為に”ハーメル”の人々を犠牲にした”償い”すらしていない所か、”空の至宝”――――”輝く(オーリオール)”を悪用しようとしていた”結社”とやらが起こした”リベールの異変”を利用してリベール領内にエレボニア帝国軍を駐在させようとしていた話を聞いた時はエレボニア皇帝を含めたエレボニア帝国の人々は”ハーメルの悲劇”やリベールに戦争を仕掛けた事について本当に反省しているのかどうか怪しいと今でも思っています。」

「そ、それは………」

「ハハ……さすがは”白面”をも言い負かせたエステル君の先祖だけあって、正論かつとんでもなく厳しい意見だね……」

「ク…………ッ…………!」

エイドスの指摘にアルフィン皇女は悲しそうな表情で顔を俯かせ、オリヴァルト皇子は疲れた表情をし、反論が見つからないラウラは唇を噛みしめた。



「そして”貴族派”と”革新派”を纏めきれず、他国をも巻き込む内戦を引き起こしてしまい、自身は幽閉の身であり続け、抗う事もしなかったユーゲント皇帝。”ハーメルの悲劇”や”百日戦役”の件も含めて、民達から相当責められる事になるでしょうね。――――それとも情報操作とやらで、”ハーメルの悲劇”や”百日戦役”の件も含めて皇帝に非は一切無い事をするおつもりですか?」

「……………………恐らく御身のお言葉がなければ、そうするつもりだったと思います……」

「でも、情報操作をしなかったら、それこそエレボニア帝国内でまた混乱が起きると思うんだけど〜。」

「下手したら今度は民達による内戦が起こるかもしれないね……」

「そ、そんな……」

目を細めて自分達を見つめるエイドスの言葉を聞いたクレア大尉は複雑そうな表情で答え、
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