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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第61話
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!!」

「クッ……!?」

するとその時詠唱を終えたシルフィエッタの魔術が発動し、クロチルダは咄嗟にドーム型の結界を展開して防御したが結界に伝わる衝撃に表情を歪めた。本来後方からの攻撃や援護に優れ、”唄”による攻撃が得意であるクロチルダは詠唱時間等を稼ぐ前衛がいない為、次々と襲い掛かってくるシグルーンやシグルーンを援護するシルフィエッタのコンビネーションに防戦一方だった。



「あ、あれがクラリスが目指している”天馬騎士(ペガサスナイト)”…………」

「人馬一体ならぬ、”天馬一体”の攻撃ですわね……」

「うむ……馬が空を飛べるだけであのような攻め方ができるとはな。」

「おいおい……結社の最高幹部が防戦一方って、どうなってんだこりゃ……」

シグルーン達の戦いを見ていたマキアスとセレーネは呆け、ラウラは真剣な表情で呟き、トヴァルは戸惑いの表情をし

「―――まあ、ある意味当然の結果だと思うわよ?幾ら”魔女”として能力が長けているヴィータと言えど接近戦は得意じゃないはずよ。」

「加えてあの騎士の方が高火力の魔法を放つ為に必要な詠唱や姉さんの得意技である”唄”を歌わせる時間すら与えないように執拗に攻撃を加え続けていますから、姉さんは本来の戦い方を封じられた状態で戦っているようなものです。」

「しかも相手は”達人”クラスの使い手に加え、高火力の魔術を次々と放つ魔術師……けどそれらに対し、防戦一方とはいえ決定打を受けない所はさすがは結社の最高幹部と言った所かしら。」

セリーヌは冷静な様子で複雑そうな表情をしているエマと共に推測し、サラ教官は真剣な表情で戦いを見守っていた。



「火の精霊達よ、邪悪なる者達を焼き尽くせ!メル=ステリナル!!」

「クッ……!なんて霊力(マナ)……!”闇の聖女”以外でこれ程までの力を持つ術者がいるなんて……!」

シルフィエッタが放った最高位の火炎魔術を結界を展開して防御し続けるクロチルダは結界に伝わる魔力や衝撃に表情を歪めた。そしてシルフィエッタの最高位魔術が終わると疲弊した様子御クロチルダが結界を解いていた。

「ハア……ハア……―――!?あの女騎士はどこ!?」

表情を歪めていたクロチルダは自分の視界にシグルーンがいない事に気付いて血相を変えたその時!

「ふふっ、私はこちらですよ!」

2体の自分と愛馬の分け身と共にいるシグルーンがクロチルダに強襲した。



「!?分け身!?クッ……!踊れ、剣よ!!」

シグルーンの強襲に驚いたクロチルダはクラフト―――魔剣舞踏を発動したが

「氷の精霊達よ、お願い!氷垢螺の吹雪!!」

シルフィエッタの魔術によって発生した猛吹雪によって剣は凍りついて次々と大地に落下して消滅した
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