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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第4話
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(……リィン様達が怒っている理由は判りませんが、さすがに自分の目的の為にエリスさんを利用するのはどうかと思うのですが……)

(……そうね。)

リィンがセリーヌを睨んでいる中、ベルフェゴールは顔に青筋を立てて笑顔でサディスティックな笑みを浮かべているリザイラと共にセリーヌを見つめ、眉を顰めているメサイアの念話にアイドスは静かに頷いた。



(あ、あのガーディアンは本来、関係ない人間は襲わないんだって!その証拠に、あの子を前にしても微動だにしてなかったでしょ?エマにも散々怒られた上、アンタを溺愛している魔王達によって酷い目に合された事に加えて脅迫までされたし、悪かったとは思ってるわよ……)

(くっ、だからって……)

旧校舎での出来事を思い出したリィンが唇を噛みしめている中、リィンの様子に気付いたエリスは不思議そうな表情でリィンに視線を向けた。



「えっと……?とにかく私、セリーヌさんには本当に感謝しているんです。郷にいらっしゃる間はお世話させていただきますから何でもおっしゃってくださいね?」

「い、いや〜……ホントお構いなくでいいから…………それと。何と言うか、悪かったわね。」

「?はあ……?」

(まあ、一応反省している事に加えてベルフェゴール達も何かやったみたいだから、勘弁しておくか。それにしても……凄いなうちの妹は……それに比べて……)

そして住民への挨拶回りを再会したリィンは教会の礼拝堂で祈りを奉げているアルフィン皇女を見つけ、近づいた。


「……………………」

(アルフィン殿下……熱心にお祈りされているな。そうか、考えてみればこの子は俺以上に……)

「あ、リィンさん。ふふっ、昨日と較べたらだいぶ顔色もいいみたいですね?」

リィンの気配に気付いたアルフィン皇女は振り向いて熱心に祈っていた様子を見せないかのように微笑みを浮かべてリィンを見つめた。



「ええ、おかげさまで。皇女殿下は……ご不便なことはありませんか?とにかく辺鄙な場所ですから何かあれば遠慮なく仰ってください。」

「そんな、とんでもない!素晴らしい温泉に風情ある雪景色……ルシアおばさまのお料理も絶品ですし、この上なく堪能させて頂いてますわ。さすがは我が親友―――エリスが生まれ育った場所ですね。」

「はは、そう言って頂けると……ですが―――」

アルフィン皇女が無理をして笑っている事に気付いていたリィンは辛そうな表情をした。



「うふふ、予想外のサプライズで愛しのリィンさんとも会えましたし♪あ、セリーヌさんなんていう喋る不思議な猫さんともお知り合いになれました!うーん、できればリィンさんが乗ったという”灰色の騎士”にも会ってみたいのですけど……今は眠っているのでした
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