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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第77話
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だ。



「そういえば、前に雑誌で何とかって皇子を見かけたけど。ユーシスのお兄さんくらいで濃い金髪をしてた。」

その時ある事を思い出したフィーはリィン達を見つめた。

「ああ、それはプリネ達の話に何度か出て来たオリヴァルト皇子だね。アルフィン殿下たちのお兄さんにあたるっていう。」

「お兄さんなのに皇太子じゃないの?」

「普通、王家の跡継ぎは長男か長女ですよね……?」

エリオットの説明を聞いて疑問に思ったフィーとセレーネは首を傾げた。



「詳しくは知らないが母君が平民だったらしくてな。馬鹿げた決まりだとは思うが皇位継承権から外れるらしくてね。」

「でも、最近その名前を結構聞くようにはなったな。たしか、何とかっていう飛行船でリベールから帰還したとかで……」

「ああ、リベールの異変後の”アルセイユ号”での帰還か。」

「うーん、あれは僕も見たけどかなり衝撃的だったよ。あんな真っ白で綺麗な飛行船、初めてみたもん。隣にあったメンフィル帝国の戦艦を見た時は怖かったけど。」

「アハハ……」

エリオットの話を聞いたツーヤは冷や汗をかいて苦笑し

「父さんが帝都知事として殿下とリウイ陛下達を出迎えたらしいが……確かにあの時以来、オリヴァルト殿下の名前をよく聞くようになったな。」

マキアスは考え込んでいた。



「あ、もう来てたのね。」

するとその時B班のメンバーがリィン達に近づいてきた。

「ああ、そっちも来たか。」

「ふふっ、お疲れ様です。」

「早いな、そっちは。」

「うん、ちょうどいい所で課題の方にケリを付けてね。」

「そちらの方は終わったのか?」

「フン、当然だろう。帝都に馴染みはないがちょうどいいハンデだな。」

「ユ、ユーシスさん……」

マキアスの質問に済ませた顔で答えたユーシスの言葉を聞いたプリネは苦笑した。



「ぐっ……この男だけは。」

ユーシスの答えを聞いたマキアスは唸り

(プリネさん。先程リフィア殿下とエヴリーヌさんを帝都で見かけました。どうやらまた抜け出してきたみたいですが……)

(お姉様達が?ハア……何事もないといいのだけれど……)

ツーヤの念話を聞いたプリネは疲れた表情をした。



「んー、仲良くするのはちょっと難しそうだね。」

「フフ、喧嘩をするほど何とやらかもしれないが。」

「あら、あなた達……」

「……ひょっとして?」

互いの顔を見合って会話をしているフィーとラウラの様子に気付いたアリサとエマは目を丸くした。



「はは……さすが女子は鋭いな。」

「コホン………うん
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