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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第77話
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期待していたのですけど。やっぱりトールズの方に行ってしまわれたのね?」

ユーシスとラウラの称賛に微笑んだアルフィン皇女は残念そうな表情でラウラを見つめた。



「ええ、剣の道に生きると決めた身ですので……ご期待に沿えずに申し訳ありません。」

「ふう、アンゼリカさんもトールズのに行ってしまうし……こうなったらわたくしも来年そちらに編入しようかしら。」

「ひ、姫様……!?」

アルフィン皇女の口から出た信じられない提案に驚いたエリスはアルフィン皇女を見つめた。



「ふふっ、やっとこっちを向いてくれたわね。」

「も、もう……!」

そしてアルフィン皇女のからかいに頬を膨らませているエリスの様子を見たリィン達は冷や汗をかいた。

(なんか楽しい人だね。)

(随分軽妙でいらっしゃるな。)

(うーん、噂には聞いてたけど、実物はそれ以上と言うか………)

(と、とんでもないな……これが皇族のオーラか……)

(天使みたいな表現も大げさじゃないよね……)

(ふふっ……同感です。)

(……確かにいい友達に恵まれたみたいだな。さすがに皇女殿下だったとは思わなかったけど……)

クラスメイト達がアルフィン皇女の印象について話し合っている中、リィンはエリスと会話しているアルフィン皇女の様子を見てエリスの手紙に書かれてあったエリスの”友人”がアルフィン皇女である事に気付いて静かな笑みを浮かべてアルフィン皇女を見つめた。
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