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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第74話
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れた我が試練に打ち克つこと。



――怪盗B



「こ、これは……」

「面白がられているようで何とも複雑な気分だが……」

カードの内容を読み終えたマキアスは驚き、ラウラは複雑そうな表情をし

「お兄様達って凄いですね!こんな凄い泥棒さんに指名されているんですから!」

「う、うーん……」

「………………(”怪盗紳士”は一体何を考えているんですか!いえ、考えるだけ時間が無駄ってエステルさん達が言ってましたね……)」

セレーネに感心されたリィンは困った表情をし、ツーヤは頭を抱えて疲れた表情になった。



「でもこれって……僕達の行動次第でティアラを返してくれるってことだよね。」

「確かに、そう取れるね。」

カードの内容から手練れの盗賊が盗んだ品を返してくれることに気付いたエリオットの推測にフィーは頷き

「ちなみに、このもう一つのカードというのは?」

「ええ、お渡ししておきますわね。」

リィンに尋ねられた店長はカードを渡し、リィン達はカードの裏側に書かれてある内容を読んだ。



トールズ士官学院、特科クラス・Z組A班へ。



宝に至らんとするならば、我が挑戦に応えよ。



鍵は全て緋色の都にあり。始まりの鍵は……『獅子の心を持つ覇者。その足元を見よ。』



「これは……謎かけというやつか。」

「緋色の都……もちろん帝都のことだよね。それと『獅子の心を持つ覇者。その足元を見よ。』か。」

「この言葉をヒントに街で宝探しをしろってことかな。」

「うん、おそらくそうなのだろう。」

「??どうしてわざわざお兄様達にそのような事をさせるのでしょうか??」

カードの内容を読んだマキアス達がそれぞれ考え込んでいる中、ある事が気になったセレーネは呟いたが

「セレーネ。気にしたら負けだから、気にしないで。」

「?ハ、ハア……」

疲れた表情で指摘したツーヤの様子に戸惑いながら頷いた。



「あの、それで皆さん……協力していただけますでしょうか?」

「ええ、もちろんです。」

「ああ、ここまで挑発されて黙ってなんかいられないしな。」

「よし、ではさっそく向かうとしようか。」

「ありがとうございます!――どうかよろしくお願いします!」

そしてリィン達は”紅蓮の小冠”を取り戻す為に怪盗Bによる謎かけの解読を開始した。
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