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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第9話
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〜ブライト家〜

夕方にさしかかりそうになった頃、3国とクロスベルの代表になったカシウスは妻にもそのことを報告するために一端、家に戻った。
「今、帰ったぞ。」
「おかえりなさい、あなた。」
「お邪魔しています、先生。」
出迎えたのは夕食の準備をしているレナとテーブルにタロットカードを広げて占いをしているシェラザードだった。
「来ていたのか、シェラザード。」
「ええ、レナさんに例の事件でエステルに注意してもらうためにお邪魔させてもらいました。」
「そうか……ところでエステルの姿が見えんが?」
「あの子なら友達と遊びに行ってますよ。」
「今大変なこの時期にか……はぁ、こっちの気も知らないであのお転婆娘は……」
カシウスはレナからエステルの姿が見えない理由を言われ溜息を吐いた。
「ふふ、あの子の行動は誰にも止められませんよ。」
「レナさん、そんな呑気な……でも、レナさんの言う通りですね。まあ、ここロレントはメンフィルのお陰でなんとか例の事件の影響を受けずにいますけどね……」
「そうだな……実はそのメンフィルのことで、忙しい中帰って来れたんだ。」
そしてカシウスは2人に事情を話した。

「メンフィルに大敗したエレボニア帝国までメンフィルに頭を下げるなんて信じられませんね……」
カシウスの話を聞き、シェラザードは驚愕し目を見開いた。
「それだけ深刻な問題なんでしょうね……あなた、いつ大使館のほうに行くの?」
レナは暗い顔をした後、気を取り直しカシウスに聞いた。
「ああ、ここで少し休憩したらすぐにでも行く気だ。」
「でも先生、相手は隠居しているとはいえ仮にも皇帝ですよ?いくらなんでも約束もなしにそんな時間に行ったら門前払いされるんじゃ……」
「わかっている。それでも俺達の本気がメンフィルに伝わってほしいんだ。そのためなら土下座でも何でもやってやる。」
「あなた……」
レナはカシウスのことを心配そうな顔で見た。
「……そうだ、先生!ひょっとしたらすぐに会えるかもしれませんよ!」
「何?どういう事だ?」
シェラザードの提案にカシウスは驚き聞いた。
「その前にレナさん、さっきのことを話さないと……」
「そうね。あなた、驚かないで聞いてちょうだいね。実は………」
そしてレナはカシウスにカシウスが事件解決にリベール中を奔走している中、エステルが闇夜の眷属と友達になりその友達がメンフィル皇帝縁の者であることを言った。

「まさかエステルがそんな人物と友達になるなんてな……魔術が使えることといい、本当にあの娘には驚かされるよ……」
「ふふ、そうね。」
カシウスが驚くという珍しい光景を見たレナは同意しながら笑った。
「それで先生、どうします?」
「渡りに船だ
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