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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第9話
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メンフィル大使館内会議室〜

そこではメンフィルの主な人物達が机に何ヶ所かに印をつけた地図を広げ話し合ってた。
「まさか、これほどの規模だったとはな……」
リウイは大陸中にちらばっている教団の拠点である印がしてある地図を睨み呟いた。
「いかがなさいますか、リウイ様。今この世界にいる兵達を半分ほど使えば一斉攻撃は可能ですが。」
「いや……それは出来ん。他国の領地に勝手に兵を入れる訳にはいかん。」
ファーミシルスの意見をリウイは溜め息をついて否定した。
「それじゃあ、どうするの!?このままじゃ、子供達がどんどんあいつらの実験台に使われ続けられるわよ!?」
「そうじゃぞ、リウイ!力無き者のために動くのが我ら王族の務めであろう!!」
「リウイ様……」
教団の活動内容を知ったカーリアンとリフィアはリウイに詰め寄り、ペテレーネも懇願するような目でリウイを見た。

「……とりあえず、遊撃士協会に相談してみるか。話はそれからだ。」
リウイは少しの間目を閉じて考えた後、目を開き答えを言った。
「そうですね……彼らは国家間の問題では中立の立場であるのでちょうどよいかと。それに彼らも奴らの情報を欲しがっていましたからね……」
ファーミシルスもリウイの考えに賛成した。
「シェラ、生け捕りにした犯人共はあれから口を割ったか。」
「ハッ……捕らえた教団員を尋問しましたが、全く口をわらず、それどころか精神に異常が見られ会話が成り立ちません。」
「そうか……まあいい。拠点が判明した以上奴らに用はない。魔導鎧の実験に使うなり自由にしろ。元々奴らは生かす必要などないしな。」
「御意。では、実行のためこの場を離れます。」
リウイの処刑とも言える命令をシェラは実行するために部屋を出た。。
そしてそこにリスティが部屋に入ってきた。

「ご主人様〜エステルのお父さんがご主人様と話したいそうです〜」
「なんだリスティ、帰ってきていきなり……待て。エステル、だと?」
リウイはリスティの言葉に呆れたがエステルの名を聞き、リスティに聞いた。
「はいですぅ〜エステルのお父さんがご主人様と今から話したいそうです〜」
「そのエステルって子って、確かマーリオンが言ってた人間の友達じゃない?」
カーリアンはリスティから出た名前を思い出しリウイに聞いた。
「ああ。この世界の人間であるにもかかわらず俺達、闇夜の眷属に驚かず、逆にたくさんの闇夜の眷属と友人になりたいと言ってた変わった娘とマーリオンが言ってたな……確か父親は以前のリベールとの会談で何度か会ったカシウス・ブライトだったな。」
「ハッ……カシウス・ブライト……人呼んで『剣聖』。我らがこの世界に来るまで大国、エレボニアの攻撃を凌ぎ、さらには反撃作戦を考えた勇将です。私
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