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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
17話 経済支配-4 「水の王者」
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粛清の現場から見事に逃げ切ったセイルンは、首都の外側に近い場所へと来てしまった。
首都の東にあるナイルン川を有効利用するために、首都を貫通する形で無数の水路が点在しているから、どこでも蚊が発生しやすくて、うざったい。
⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン、ブーン。
だが、今は血を吸ってくる蚊よりも先に考える事がある――

(ワ、ワシはどないすればっ……?)

深く考え込むセイルン……ワルキュラから国を取り戻そうにも全く手が思い浮かばない。
今頃、国の重鎮や側近達は『エルフ』というツルペタ幼女になって、アトリの淑女マナー講習を受けている事だろう。

(頼れる奴が、皆ロリ娘になっていたら、ど、どないすればっ……?)

海外留学した事がある軍幹部をスパイ容疑で粛清しまくって、軍組織を壊滅状態に追いやった時よりも酷い人材難だ。
人材が居ない組織なんて未来も希望もありはしない。
せいぜい、倒産寸前のコンビニチェーン店並の価値しかないだろう。
店長さんが経営で行き詰まって、ストレスで精神が狂っちゃう結末が、今のセイルンの未来かもしれない。

(何かっ……何か良い手はっ……ないのか……?)

セイルンは天才的な発想をした!
@ピィザ軍と協力してワルキュラを倒す→見えない化物が監視しているから無理
A東のブータ帝国の助けを求める→見えない化物がいるから以下略
B南のゴブリンどもに助けを求め以下略
C絶対幸福主義を掲げるキリストン教国に助けを求め以下略
D古代ザナン文明の遺跡に行って、ラスボスキャラを連れて以下略

(あわわわわわっ……!
そうだった!ワシっ!
見えない化物に監視されとるんだった!)

さすがに、セイルンでも打つ手はなかった。
なにせワルキュラは……組織の腐敗・反乱を防ぐのに最も効率が良い監視網(ゆうれい)を持っている。
誰かが見ているかもしれない。そう思うだけで権力者は悪い事ができなくなるのだ。

(どないしよう!どないしよう!
声や手紙を全く残さずに反乱計画を作るのは不可能だっ!
ワシのっ!ワシのっ!ワシの未来が……ん?)

その時、セイルンの視界に、黒っぽい塊が映った。無数の触手の塊が水路の臭い水から、タコのように浮かびあがっている。
おぞましい化物だ。骸骨とは違った怖さがある。
巨大なミミズを思わせるような、そんな、現実的な気持ち悪さが彼の心を支配した。

(わ、わしはここで食べられて死ぬっ……?)

命の危険を感じ、腰が抜け、地面にへたり込むセイルン。
蠢く触手達が、クネクネと気持ち悪い動きで水路から這い出てきた。
体の全てが触手で構成され、まるで象のように大きい。

(し、死にたくないっ……!ワ、ワシにはハーレムして贅沢する日常生活を取り戻す義務があわ
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