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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
18話 経済支配-終 「金の魔術師ワルキュラ」
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高いの塔の上で、暇なアンデッド達が、下界に広がる光景を見下ろしている。
下界の……市場では、アヘン紙幣を手に持った人間達が嬉しそうな顔で、欲しい物を買い、あるいは逆にアヘン紙幣を手に入れるために、財産を高値で売ろうと、血と汗の涙が滲むような努力を行っていた。
酷い場所では、食料の独占を狙って買い占めを行おうとする輩もいたが、そういう輩はすぐに群衆にボコボコにされ、近くにいる骸骨へとプレゼントされている。
そんな光景を、紅い帽子を被った骸骨……リッチが見ていた。

「……ワルキュラ様はなんでこんなに人間を優遇するっス?」

ワルキュラが焦って何かをいう前に、彼女の上官である黒軍服が似合うデスキングが代わりに答える。

「リッチ。ワルキュラ様は人間を優遇してなどいない」

「でも、アヘン紙幣をばら蒔かなくても、骨なんて人間に貢がせれば無料で集まるっス。
金の無駄遣いっス」

「……だから、お前はアホなのだ。
物資を奪われたら農民の厄介さを知らない……じゃなく、ワルキュラ様の真意を全く理解しておらん」

「……?」言われた通り、全く理解できなかったリッチは首をかしげた。
デスキングは黒い帽子を被り直して、言葉をゆっくり続ける。

「アヘン紙幣は確かに価値があるものだ。
十億アヘン集めればエルフに転生でき、無数のサービスを受けられる。
だが……ワルキュラ様から見れば、アヘン紙幣は大量生産できる紙切れに過ぎない。
ここまで言えば、意味は分かるな?」

「か、紙切れって……一万アヘン紙幣すら稼ぐの大変っスよ!?
オイラの初任給が月額三万アヘンだった事を知らないッスか!」

「お前はその『たかが紙切れ』を得るために、必死に働いてるだろう?」

「ま、まさかっ……気づかない間にオイラ……っ!
紙切れに支配されてたっス……?」

リッチは人生哲学的な、とんでもない事に至った。紙切れに支配された死後の人生なんてゾッとする。
即座にデスキングは厳かに否定した。

「違う。お前は紙切れに支配されている訳ではない。
『紙切れ』を通してワルキュラ様に身も心も支配されているのだ」

「?」

デスキングは、異次元(アイテムボックス)から一万アヘン紙幣の束を取り出し

「その金っ!オイラにくれるんスか――」 リッチの言葉を強引に遮って、紙幣を見せつけながら解説を続ける。

「アヘン紙幣に価値があるのは、ワルキュラ様が皆に信用されている証だ。
ワルキュラ様がその価値を保証すると言っておられるからこそ、紙切れでエルフに転生できるのだ。

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