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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#31 コーラル城の戦い
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られてしまった為、凍りつき動かなくなった。




 数が多かったモンスター達だが、もう動いている者はいなかった。

「ふう…とりあえず 片付いたな…」
「ったく…うぜーな、くそ」

 ルークも文句を言いながらも、必死に戦っていた。これじゃ思い出す所じゃないだろうな…

「あーもー 何にも思い出せねーし、敵はうぜーし」
「まーまー こんなに熱烈な歓迎を受けてたら、思い出すどころじゃないし、普通さ?」

 苦笑しながらも、とりあえずなだめた。

「ははは、アルのルークをなだめるその役目、堂に入ってきた感じがあるな。」

 ガイが笑いながらそう言っていた。長年連れ添ってきた間柄であるガイにも、アルとルークの感じを見て、そう思った様だ。

「ふふふ… いやぁ そうですね。ルークの抑え役はやっぱり貴方しかいません。」

 ジェイドも、同じ気持ちだった様子。と言うより厄介を押し付ける意味でもありそうだ。ジェイドの表情は全てを物語っていると言える。

「何だよそれ……、はぁ…」

 アルはため息を吐いていた。何だか今後ずっと疲れそうな未来が見えたから。

「はん! なんだよ! それ!」

 ルークはいつも通りだ。アルの隣で、文句を わーわー 言っていた。
 その時だった。

「まーまー! ルーク様〜? 私も記憶を取り戻すお手伝いしますからぁ〜元気出してください?」

 そう言いながら、アニスが飛びついたのだ。アニスはルークに向かって抱きつこうとしたのだが、誤ってガイに抱きついた。女性が近づいただけで、思わず距離をとってしまうガイ。今度は近づく、のレベルではなく、抱きつきだ。だから、いつも通り以上にビビッて終わりかと思ったら。

「うっ!! うわあああああ!! やっ やめろーー!」

 ガイは、抱きつかれた瞬間、アニスを振り払うと同時に、頭を抱えた。それは、ビビる、と言った類ではなく、完全なる拒絶の反応だった。

「きゃあ! な…なぁに……?」

 振り払われて、尻餅をついていたアニスも、突然の事に、何が起きたか一瞬分からなかったようだ。

「ガイ!」

 ルークも流石に不安になり、ガイに声をかける。これまでに、女性が苦手と言う姿は何度も見てきているが、ルークにとっても、ここまでのガイの姿は初めてだったから。

「……あっ、オ、オレ………」

 取り乱していたガイだったが、直ぐに正気を取り戻した様だ。

「尋常では有りませんね…… どうしたんですか?」

 流石に唯の女性恐怖症と片付けるには間違っている。それ以上のモノだと感じられた。

「ほら、アニスも大丈夫?」

 アルは、まだ尻餅をついていたアニスを、引っ張り起こした。

「ありがとー。 ガイ…
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