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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#31 コーラル城の戦い
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 ルークが聞いた。今までは勢いで来ていたけれど、敵の事を 知らないと言う事を思い出した様だ。

「タルタロスであった人たちだね。身に纏う雰囲気が回りの人達と違ってた」
「ええ、そうです。そのタルタロスであったのは、《魔弾のリグレット》《妖獣のアリエッタ》そして《黒獅子ラルゴ》後は《烈風のシンク》と《死神ディスト》……」

 ジェイドが六神将の名を挙げていくが、まだ、1人足りない。その最後の1人 アルはその男と相対している。

「……オレ達を襲ってきた奴は? 今回、姿は…見なかったけど?」

 そうルークが聞くと、ジェイドは眼鏡をかけ直し、答える。

「あれが…《鮮血のアッシュ》でしょう」
「あの…赤い髪の男か………」

 アルは実際にアッシュのことを見ていた。その顔立ちはどう見ても。

「アル……」

 ジェイドがアルの方を向き… 言わないでくれと言う様に、人差し指を口元につけた。

「ん………」

 アルにとって、詳しい事情は分からない。だけど、奥深い何かがあるのだろうと察して、それ以上は何も言わなかった。








 そして一行は、コーラル城内に足を踏み入れる。

 暫く歩いているだけで、動く石像やら、無数の蝙蝠やら、……なんだか判らないが、青白く、フワフワ浮いてる物体がいた。つまり、大歓迎をしてくれたのだ。――結構な数のモンスター達の数で。

「んー……、こいつらをペットにでもしてたの? ファブレ公爵は…。団体さんのお出ましだね……」
「んなわけないだろ! アル、馬鹿言ってないで手を動かしてくれよ!」
「ははは… そーだったね」

 戦闘の前衛は、ルークとガイに任せて、アニス・ジェイド・アル・ティアは後衛、譜術主体の戦法に入った。確かに数では劣っているものの、まるで物ともしない。

「炸裂する力よ… エナジー・ブラスト!」

「ギャアアアア!!」

 ジェイドの爆裂で、石像が粉々に吹き飛んだ。

「ッシャアアア!!!」

 今度は、蝙蝠の群れが、頭上から襲いかかってくるが。

「させないわ! セヴァートフェイト!」

 ティアが、瞬時に3本のナイフを 蝙蝠の群れの1匹に突き刺すと、その次の瞬間、光の柱が現れ、その光が蝙蝠の群れを飲み込んだ。


「さぁて! 私も負けてらんないよ〜〜! ネガティブゲイト!」

 アニスも譜術を打ち放つ。暗黒の闇空間を作り出し、それでフワフワ浮いてる物体を捕らえた。そして、叫ぶまもなく、魔空間に包まれ消滅する。

「やっぱ 5人もいると心強いよ! さて、お前の相手はオレだ! 結晶せよ! 氷の礫 《アイス・ブロック》」

 石像の回りに、氷の礫が現れ、瞬く間に石像に結集する。
 完全に捉え
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