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大陸の妖精
ミストガン
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いった



「いや・・・ミストガンがジェラールなわけねェ・・・楽園の塔で会ったジェラールとは雰囲気がまるで違う」


そう言ったアルトも額に冷や汗を浮かべ、動揺していた


ミストガンはエルザに視線を合わせないまま言った



「エルザ・・・あなた≠ノだけは見られたくなかった」


「え?」


「私はジェラールではない、その人物は知っているが私ではない」


動揺で震えたままのエルザはミストガンの言葉をただ聞いていた


頭が真っ白になり、口を開く気になれなかったのだ



「すまない、後は任せる」


「おい、ちょっと・・!!」


その場を去ろうとしたミストガンを止めようとアルトが動く


しかし、体を霧状に変えたミストガンは音もなく消えてしまった



「ど・・どういう事なんだ・・・?」


「だーーーっ、ややこしいっ!! 後回しだ!!! ラクサス勝負しにきたぞ!!! アルト、エルザいいよな オレがやる!!」


アルトたちの動揺を振り払うかのように、ナツが大声で事を進める


しかし、ナツの声など届かずに、エルザは震えたままミストガンの消えた跡を黙って見つめていた



「エルザ、避けろ!!」


「!!」


アルトがエルザに向かって声を上げる


「ぐはぁああぁっ」


ハッとしたエルザであったが向かってくるラクサスの雷を避ける事は出来ず、地面に飛ばされた



「似合わねえツラしてんじゃねーよ、ホラ!! 来な」


拳に雷を纏わせ、エルザたちを挑発するラクサス



「ラクサスーーーーーっ!!!!」


痺れを切らしたナツがラクサスの名を叫ぶ



「俺が相手するって言ってんだろ!!!! このやろォ!!!!」


ラクサスに指をさし、言い放つナツ


しかしラクサスは面倒くさそうな表情をナツに向けて言う



「ん? いたのか、ナツ」


次の瞬間、ナツの闘志に完全に火がついた


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