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大陸の妖精
ミストガン
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空中に吹き飛ぶ


しかし、互いの魔法を食らった双方、平気な顔をして敵に視線を向ける




ミストガンは空中に飛んだまま、刀印を結び魔法を放つ


歪んだ足場がラクサスの体を捕らえようと襲いかかる


ラクサスは自身の体を雷に変え、ミストガンの魔法から逃れた




「抜けた!!?」


「はァ!!!!」


雷は壁を伝ってミストガンへと襲いかかった


しかし、ミストガンは体を煙状にしてそれをかわす



「チッ、やるじゃねーか」


再び双方対峙し、ラクサスが呟いた



その時――――――――




「「「ラクサス!!!」」」


アルト、ナツ、エルザの三人が同時に大聖堂へ到着した


するとミストガンは目を見開いてエルザを見据える



「ナツ、エルザ!!」


「よう、アルト」


「出られたのか、ナツ」


アルトたちが顔を合わせる


そして三人同時に、ミストガンの方へ視線を向けた



「誰だアイツ・・・」


「ミストガンか・・・?」


「ミストガン!? 初めて見た!!」


目を輝かせミストガンを見るアルト


一方、ミストガンはエルザと視線を合わせぬよう、俯く



「スキあり!!!」


笑みを浮かべ、一瞬の隙をついたラクサスがミストガンの顔に向けて雷撃を放つ


雷撃は命中し、ミストガンの顔を覆っていた布やマスクを焼き消す



「え!?」


「・・・・・」


ミストガンの素顔を見たアルトとエルザは言葉を失った


何故ならその顔は、以前エルザとアルトが闘った相手だったからだ




「ジェラール・・・」


目を丸くしたエルザが呆然と呟く



「何でお前が・・・」


アルトもただただミストガンの素顔を呆然と眺めていた



「ジェラールだと・・・」


ジェラールという聞き覚えのある名前を聞いたナツは少し考えた後、怒りの形相を浮かべミストガンを怒鳴る



「ジェラール!!? エルザを泣かした・・・あの・・・っ!!」


拳を握り、今にもミストガンに飛びかかりそうなナツ




「生きて・・」


潤わせた目でミストガンを見るエルザは震えた声でそう呟いた



「お? 知ってる顔だったのか?」


事情を知らないラクサスは笑みを浮かべてエルザたちを見ていた



「ど・・・どうなってんだ!!? ミストガンがジェラール!!?」


怒りと動揺が入り混じったナツが叫ぶ


するとアルトがナツの肩を優しく掴んで
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