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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
130 異邦の罪科
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た時、カウンターからの質問に動揺もせずに答える様は機会みたいだったと…」

どう答えようか頭を捻っていると、菊岡さんはまた──そう註釈を添えながら問い(ただ)してくる。……【SAO】から脱出した俺達生還者(サバイバー)≠ヘ、当然そのまま元の暮らしに戻れると云う訳でもなく、カウンセラーからそれなり手厚いカウンセリングを受けた。

……そして俺はそのカウンセリングの際、()かれた普通に答えていただけのつもりだったが、カウンセラーからしたらその普通さ≠ェ(いびつ)()えてしまったのだろう。
「……俺は人の命を奪う≠ニ云うことをちゃんと理解しているつもり──だからじゃないか?」

「だったら聞かせてくれ。……真人君は人を殺した時、どこまで理解していた?」

「……少なくともいきなり殺人の罪で捕まるとは思っていなかった。自首したとしても俺を逮捕出来るともな。……2〜3年では法整備も難しいと云う事も殆ど確信していた」

俺が《PoH》──≪笑う棺桶(ラフィン・コフィン)≫のリーダーを殺したのは恣意(しい)──その場の思い付きではなく、殺人(それ)≠ワでもが、一貫であったと、言外に菊岡さんへと語る。

「他にもやり方はあったはずだ。……例えば他の幹部みたいに監獄エリア≠ノ送るだけとか…」

「それじゃあ駄目だったんだよ」

「どうしてだい?」

「理由は二つある。……まず一つ、絶対に《PoH》は現実(おもて)に出してはいけない≠ニ思ったから。2つ、見せしめ≠ェ必要だったんだよ。……殺人者(レッド)に対しては≪笑う棺桶(ラフィン・コフィン)≫≠ニ云うギルドが…。……そして、≪笑う棺桶(ラフィン・コフィン)≫には《PoH》が──みたいにな」

「……報告に上がってないな、そんな事…。……どうして僕に打ち明けてくれたんだ?」

「俺のこの考え方はそこそこ異端≠セと云う事は自覚はしているさ。……菊岡さんにバラしたのは、菊岡さんなら別に良いやとも思ったんだ」

菊岡さんが俺の心の(うら)を知ったとしても、どうこうするとも思わなかったのもある。

「……一応信頼=Aとして受け取っておこう」

菊岡さんは一つ頷くと、話を変えてきて──鞄から何かの箱(?)を取り出す。その箱には[GunGale Online]でかでかとそう記されている。

「これって…」

「もう一つの話、これ>氛氈yガンゲイル・オンライン】についてだ。和人君より先にインして、もしも場合≠ヘ和人君をフォローしてくれ」

その他にも菊岡さんから幾つかの事を頼まれてたが、和人が動く以上俺が動かない訳にはいかないので、菊岡さんからの頼みに了承した。

SIDE END
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