暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1246話
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 オウカとイザークが付き合う事になったというのに驚きながら居間へと戻ると、そこで俺を出迎えたのは笑みを浮かべたレモン達。
 ただし、その笑みはいつものように面白がるようなものだったり、挑発するようなものだったり、誘うような笑みだったりではなく、どちらかと言えば慈愛に満ちた笑みと表現すべき笑みだった。

「……分かってたのか?」

 何を分かっていたのかと言わなくても、十分に意味が伝わったのだろう。9人の中を代表してオウカと言葉を交わしたマリューが口を開く。

「ええ。別に盗み聞きをしていた訳じゃないけど、それでも何となくどんな話だったのかは分かるわ。訪ねてきた時のオウカの表情を見れば、女ならすぐに分かるわよ。嬉しそうで、悲しそうで、切なそうな、そんな複雑な表情を見ればね」
「そうなのか?」

 マリューの言葉に尋ね返すが、それに戻ってきたのは全員が頷くというもの。
 どうやら俺以外は全員の共通認識だったらしい。

「ちなみに、オウカが誰と付き合う事になったのかも分かってるのか?」
「イザークだろう。元々オウカとイザークは長年の付き合い……というのは多少語弊があるが、とにかくシャドウミラーとして行動を共にしてきた。それでお互いの性格をよく理解しているところで、精霊の卵の教官を任されたのだ。より濃密な付き合いをする事になって、お互いを異性として意識したとしても驚くべきことではない」

 俺の問い掛けに、スレイがあっさりと答えを返してくる。
 恋愛関係については一番疎そうなスレイでも分かる程、あの2人は分かりやすかったのか。
 俺はオウカに今回の件を聞かされて、そこでようやくイザークの名前を思い浮かべたんだが。
 この辺、色恋沙汰にはまだまだって事なんだろう。

「それにしても、初恋は実らないって言うけど……その通りになったみたいね」

 何気なく呟かれたマリューの言葉に、数人が反応する。

「あら、そうかしら? 私の場合は普通に初恋が実ってこうしているんだけど?」

 とレモンが首を傾げて呟き。

「うむ。幸か不幸か、私の場合も身分が邪魔をしてアクセルと会うまではそのような想いを抱いた事はなかったな。そういう意味では私も初恋が実っている」

 コーネリアが満足そうに呟き。

「コーネリアの場合は皇女というのも関係していたのだろう? そもそも、皇族がその年齢まで独身でいるというのも珍しいが。ああ、ちなみに私も初恋が実ったからこそここにいる」

 スレイがその大きな胸を張って自慢そうに呟き。

「あたしもアクセルが初恋だったわね。芸能界に身を置いていたから、そういう誘いは結構あったけど全部断っていたし」

 シェリルが肩を竦めながら呟き。

「うーん、私も他の皆と一緒でアクセル君が初恋
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