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神風と流星
Chapter2:龍の帰還
Data.29 三度目の正直
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「作戦の大まかな部分はシズクが考えたあれでいいだろう。となると、問題は――――」

「――――数が減った後の対処と、離脱手段だね」

 本日二度目の作戦会議。司会進行は俺とシズク。

 シズクが思いついた作戦の有用性は立証されたのでそれを中核に組み立てていくことになったわけだが、問題点が割りと致命的なので解決しないと使えないのだ。

「離脱手段に関しては……まあ、案は無くもない」

 さっきはパニックになって思いつかなかったが、ここに戻ってきたときに思いついた。成功するかは正直やってみないとわからないがそれはどんな手段だろうと同じことだ。

「そうなの?となると残りの問題は敵が一匹になった後の立ち回りだね」

「それなんだよな……」

 うーん、と頭を捻って考えてみるが何も思いつかない。というかこの問題はシズクの作戦を採用した時点でセットになる類のものだ。こうなったら最後の一匹は俺がチマチマ削るしかないかと諦めかけた、そのとき。

 意外な奴が意外な解決策を提示した。

「なあルリ、シズクちゃん。二人は一回あいつらを倒してるんだよな?」

「ああ、そうだが。それがどうかしたのか?クライン」

「いや、だったら残った一匹は前と同じやり方で闘えばいいだけの話じゃないか?」

「「……あ」」

 ポンッ。シズクと二人揃って手を打つ。なるほど、確かにその通りだ。

 流石に人数の関係で?・?・?・?の四体を相手にしたときと同じ方法は無理だが、ジョーカーと対峙したときのやり方はそのまま流用できるのではないだろうか。

 思いついてみれば単純な話だった。

 こうして本日二度目の作戦会議は、なんとも締まらない空気のまま終了したのだった。



 で、三度やってきました。赤黒龍の渓谷、その中心に。

 作戦の基本ベースは先程と同じだが、今回は誘導を俺が担当することになった。

 理由としては、俺の使う《投剣》のような遠隔攻撃の方がコントロールがしやすく、リスクが低いから。もちろん、体力・精神力の消費を考慮して適当なところでシズクと交代するつもりだ。

 クラインたちは最後の一匹――――おそらくジョーカーだろう――――との戦いにおけるDPSと、俺とシズクが龍から降りるための作戦に必要な役割を担当してもらうことになっているため待機中だ。本人たちは不満そうだったが、自分たちの役割をキチンと果たすべく大人しく待機してくれている。

 龍たちが来るのを待っている間、何とはなしに待機しているシズクの方を見るとサムズアップされた。頑張れという意味だろうか。

 シズクらしい仕草に思わず苦笑を漏らしていると、音が聞こえた。

 最初は一つ、次には五つ。大きな翼をはためかせるその音と、それを
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