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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第41話:青少年育成いいんかい?
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私達の入室時にチラリと視線をこちらに向けただけで、それ以外はずっと書類を見ながら会話してたウルフだが、マリーの言葉に反応し視線をリューラに向けてくる。

「これよ!」
そして、事も有ろうかマリーはリューラのスカートを捲り上げ、例のパンツを発表する。
「き、きゃぁー!!」
突然の事で一瞬間を置いたが、慌ててスカートを押さえ下着を隠すリューラ。

「ほう。確かに派手だな。アローの趣味か?」
「え、あ……うん」
鼻の下を伸ばして観賞してたアローと、凜々しい顔で彼に質問するウルフ。

「いきなり何するのよ、馬鹿マリー!」
「だって見せないと伝わらないじゃん!」
「そうだぞリューラ。しっかり伝わったぞ、アローの気持ちが……愛されてるなぁ。色んな意味でごちそうさま(笑)」

「黙れエロウルフ」
「男は皆こんなもんだ。お前の親父が良い例だ」
確かに……そのお陰で私らが生まれたんだから。

「男談義は如何でも良いのよ! 私にもプレゼントしてよ派手派手セクシーパンツ!」
「あぁ、そう言えばそんな用件だったな。リューラのが可愛かったから忘れてたよ」
多分本題に戻ったのだろう。ウルフの視線が書類に向かう。

「そう。可愛いんだから買ってよ。ね?」
マリーは可愛くウルフに強請(ねだ)る……が、当人は書類から目を離さない。
そして一言。

「断る」
にべもなくバッサリ断ち切るウルフの言葉に、
「な、何でよ! 彼女が可愛くセクシーになるのを拒絶するの!?」
と食い下がる。

「あのパンツは、俺の趣味じゃない。如何しても欲しいのなら自分で買え」
「しゅ、趣味じゃないって……」
思わず言葉に詰まるマリー。気持ちは解るが……

「男が女にパンツをプレゼントするなんて、要は自分が楽しみたいからなだけだ。自分の趣味じゃないパンツなど邪魔なだけ。むしろ無い方がムダがなくて良い」
「うわ、最低だコイツ」
言い切るウルフと、その言葉に顔を歪めるユニさん。

「外野は黙れ」
サインをした書類を渡しながら、先程の言葉を責めるウルフ。
受け取った書類の眺め、ウルフをチラ見して「ふっ」と鼻で笑うユニさん。
なんかこの二人お似合いでヤキモキする。

「う゛〜……リューラだけがチヤホヤされるなんて納得出来ない!」
「じゃぁお前もアローにプレゼントして貰え」
「嫌だよ。オイラそんなにお金持ってないもん」

「それよそれ! どうしてアンタが金持ってんのよ!?」
「そりゃ俺が仕事を頼んだからだよ」
え、ウルフがアローに仕事を!?

「な、何よそれ!? どんな仕事よ?」
「それ程急ぎじゃない書類等を、軍港や町中の詰め所に届けて貰ってる」
……仕事つーか、お使い?

「何よ、ガキの使いじゃん!」
「オ
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