誤算?
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シェリアはジュビアを指さしそう言う。彼女は好きな人の1人であるリオンが想いを寄せているジュビアに対し、敵対心を持っているらしく彼女の元まで勝負しに来たのだ。
「愛されたくなんかありません!!」
それに対しジュビアは、リオンではなくグレイのことを愛しているため、激しくアプローチしてくるリオンのことを鬱陶しく思っている節があり、そう答えた。
「だったら・・・消えて!!」
シェリアは両手をクロスさせるように前に押し出し、ジュビアを黒い風で吹き飛ばそうとする。ジュビアはそれになんとか耐えてやり過ごす。
「滅神魔導士のシェリア。確か、自分の傷を回復できるのよね?」
「どうやって倒しゃあいいんだよ!!」
エバーグリーンとビッグスローは3日目のバトルパートにてウェンディと戦った時の彼女の魔法を思い出し、どうやってシェリアを倒せばいいのかメイビスに問う。メイビスはそれに対して「フフフッ」と笑ってから答える。
「足止めでいいのです。その間に、エルザがミネルバと、シリルがタクトとぶつかります」
「「ちょっとドヤ顔になった!?」」
ここまですべての戦略を的中させているメイビスは得意気に、次に起こる展開を答えていた。
「初代。ミネルバとは、あのセイバーの女か?執拗にルーシィを痛め付けた・・・あの・・・」
フリードは4日目の競技パートのことを思い出し、目を細める。
「危ねぇ相手だぜ?」
「エルザと1対1なら心配ないんじゃない?」
ビッグスローは心配しているようだったが、エバーグリーンはエルザの強さをよく知っているので何ら心配する気はない様子。
「それにしてもシリルとタクトか・・・」
「身長差が一番大きい対決かもしれんな」
「あんたもしれっと失礼なこと言うわよね・・・」
メイビスが予測したもう1つのバトル。今大会1長身魔導士のタクトと逆に一番小さいと思われるシリルの戦い。タクトもエルザと五分に渡り合える実力者ではあるのだが、シリルの現在の安定度を考えると勝てない相手ではないと皆判断しているようで、誰も心配を口にすることはない。
彼らがそんな話をしているうちに、エルザはメイビスに指定されたある建物へと向かっていた。
「ここか」
エルザは博物館のような巨大な建物を見つけると、その屋上へと足を進める。
屋上に着くと、そこには周りを転落防止として囲っているのか、たくさんの木々が生えている。
エルザは辺りを1度見渡すが、まだそこには誰の姿もない。
(初代の作戦によれば 、ここにセイバーの・・・!!)
エルザは後方から人の気配を察知し、素早く体を反転させて敵に備える。しかし彼女は自分の目に映るその人物を見て驚いた。こちらに向かってきている
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