二正面作戦
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、ということになり、マスターがある作戦を考える。その作戦を聞いた俺たちは皆賛成し、うなずく。最終日の・・・しかも2位との点差は1点というギリギリの状況。だけど今はやるしかないと腹をくくり、その日は解散となった。
「しかし、じぃさんも考えたもんだね」
「本当ですね」
「さすが私たちのマスター、といったところだな」
部屋に戻りながら大魔闘演舞の出場者であるグレイさんと俺とエルザさんはマスターが考えた作戦についてあれこれ話している。いつもは面白いだけの人に見えるマスターだけど、こういうときは本当に頼りになる。年の功というやつなのだろうか?
「問題はどうやって最終日に勝利をもぎ取るか・・・だな」
「確かにそうだな。一体どんな競技になるのか全く予想ができん」
実況のチャパティさん曰く、最終日はメンバー全員参加のサバイバルバトルらしい。サバイバルっていうくらいだからどこかに全員が散りばめられて敵とぶつかったらバトルって感じな気がするけど、今までの流れからいってそんな単純に捉えていいのかもわからないしな。
「おい!!ちょっと待て」
俺たちが部屋の前まで来ると後ろから声をかけられたので全員で振り返る。そこにはさっき別れたばかりのラクサスさんがいた。
「ラクサス?」
「どうしたんですか?」
「なんでも明日のための作戦があるらしい。出場者は全員集合しろだとよ」
作戦?だったらさっきいってくださいよ、せっかくここまで来たのに・・・
「じぃさん、まだ何かあるのか?」
「いや・・・じじぃじゃねぇんだがな」
「「「??」」」
ラクサスさんが頭をポリポリと掻きながらそう言う。俺たちはどういうことかよくわからなかったが、とりあえず話を聞こうと酒場のところに戻っていった。
翌日、7月6日大魔闘演舞最終日・・・第三者side
大量に空へと打ち上げられている花火。大魔闘演舞最終日とあってフィオーレ王国首都クロッカスにあるドムス・フラウは大勢の人で埋め尽くされていた。
『いよいよ、いよいよやって参りました!!魔導士たちの熱き祭典『大魔闘演舞』最終日!!泣いても笑っても今日優勝するギルドが決まります!!』
ドムス・フラウに詰めかけた観客たちは各々が応援しているギルドの旗を振り、選手たちの入場を今か今かと待っている。
『実況はおなじみ私チャパティと解説には元評議院のヤジマさん!!』
『よろスく』
『スペシャルゲストにはなんと!!大魔闘演舞公式マスコットのマトー君にお越しいただいております!!』
『カボー』
おなじみの顔ぶれであるチャパティとヤジマの横
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