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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
二正面作戦
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7月5日、大魔闘演舞最終日前日・・・

俺たちが止まっているハニーボーンについたのは次の日になってからのことだった。

「なんだと?」
「ルーシィが王国兵に捕まった?」

帰ってきて早々にルーシィさんたちのことをマスターや大魔闘演舞の出場者であるラクサスさんやエルザさんに話すとやっぱり驚いたような反応が返ってくる。

「よくわからん計画の関係者にされちまったということか」
「つまりなんだぁ・・・大魔闘演舞優勝しなきゃ、ルーシィを取り返せねぇのか」
「その話も信用していいのかわからねぇけどな・・・」
「ですよね・・・」

城の前では優勝すればいいと思っていたけど、よく考えると王様が俺たちに会わないと言われたらそれまでの話になっちゃうし、あの大臣さんが本当に会わせようとしてくれるかも疑問が残る。大丈夫なのかな?

「だからんなこたぁどうでもいいんだよ!!俺は今すぐ助けに行くぞぉ!!」
「落ち着いてくださいナツさん」
「さっきからそればっかりですね」
「あんたねぇ・・・」
「相手は王国なんだよ?」
「突っ込んでいったらまた同じことになっちゃうよ〜」

魔力欠乏症から回復したナツさんだったが、動けるようになったらすぐに「ルーシィさんを助けに行く!!」というと思った俺たちはあらかじめバーの近くにある太い柱に体を縛り付けておいたのだ。なのでナツさんは叫ぶだけで全く行動することができず、余計にイライラしているようにも見える。

「マスター」
「うむ・・・」

エルザさんから判断を煽られたマスターは顎に手をやり考えを巡らす。

「王国相手に迂闊なことはできんが、向こうもまた国民をぞんざいに扱うこともできんじゃろ。エクリプス計画とやらが中止されるまでの人質と考えるべきか」

つまりルーシィさんが解放されるのは早くても7月7日が過ぎてからということになるのか、でも本当に無事に返してくれるのかな?

「フン。めんどくせぇことしやがる」
「人質・・・」

ラクサスさんとエルザさんは不満そうにそう言葉を漏らす。

「だが腑に落ちねぇな。それほどの国家機密を知っちまった俺たちを解放する意味がわからん」
「あれ?そういえばそうですね?」
「意味もクソもねぇってんだ」

ラクサスさんの隣から出てきたガジルさんの言う通り、ルーシィさんを浚おうとした時にウソをついてまで隠し通そうとしていた計画をあちらの不手際とはいえ知ってしまった俺たちを解放するというのはどういうことなんだろうか?これにも何か意図があるのかな?

「後々、あのアルカディオスとかいう者を断罪するための証人として解放された可能性はあるな」
「一緒に捕まってたら証人にはなれないもんね〜」

リリーとセシリーがそう言う。確かにアルカディオス
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