暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
111 誠愛問答
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
は思わなかったが」

シュミットの質問に註釈を添えながら答える。……レッド≠ノついては、最悪でも下っ端≠ェ4〜5人程度の想定だったので≪笑う棺桶(ラフィン・コフィン)≫のトップ3が居た時は、さすがに(はら)を括りかけた。

「……ところで話は変わる──いや、変わらないかもしれないが、グリセルダさんが亡くなる理由となった例の指輪≠ヘどこに行ったと思う?」

「「「あっ!」」」

元≪黄金林檎≫の3人は俺のその問いを考えてもいなかったのか、異口同音に間の抜けた声を漏らす。

シュミットをこの【十字の丘】に行くように唆したあと、いざ解散と云う折にアスナが放った一言が俺をこの場所へ来させる理由となった。

―これからも今回みたいな事が起こらない様に、うちのギルドでもレアドロップの扱いを再び周知させておこっか?―

アスナのその一言は今回の一連の事件≠フ大元となった理由──その指輪≠フ処遇に対してのちょろっとした、ただ他人の振り見て我が振り直せ≠ンたいな話だったのだが俺はそのアスナ言葉を聞いた時、指輪の行方≠ェ気になって仕方なくなった。

……そして指輪の行方≠自分なりに考えていくと、ふととある結論≠ノ辿り着いてしまった。……グリセルダさんを殺したのはグリムロックである≠ニ云うそんな結論に…。

「……そもそも、なんで安全であろう宿に停まっているのに睡眠PK≠ネんて出来た? ……点滅殺人者(シグナル)≠フ訪問? これから売ろうと云うレアドロップを持っていたんだ、まず開けないよな。……知り合いの訪問? ……だとしたら──普通、人が居るのに寝るか?」

責め立てる様に語る。……それこそ、その可能性≠ノ導いていく様に。

3人の顔からは、みるみる血潮特有の赤みが引いていく。

……ちなみに点滅殺人者(シグナル)≠ニ云うのは、カルマ回復クエスト≠ナ犯罪者(オレンジ)一般人(グリーン)を行ったり来たりしている奴の事である。まるで信号の様にマーカーの色が変動するので、信号機(シグナル)と云われている。

閑話休題。

「……そう考えれば、グリセルダさんの泊まっている部屋に入れて、グリセルダさんが唯一寝姿≠ニ云う無防備な姿を曝せるまでに信用している奴が1人だけ居るんじゃないか?」

「グリセルダさんを殺したのはグリムロックだと云うのか──まさか、嘘だっ!」

「グリムロックへの侮辱よ、それは!」

「グリセルダとグリムロックの夫婦仲はあんなに良かったんだ。……そんな事有り得てたまるか!」

元≪黄金林檎≫の3人から否定の声が飛んで来る。……それは、どれだけグリセルダさんがグリムロックに尽くしていたか>氛氓サして、グリムロックが
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ