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英雄は誰がために立つ
Life16 追い詰められたゼノヴィア
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aって名乗ったんだが、アレはそれ以上だな」
 「その口ぶりからしてもしかしてだけど・・・・・・敵は1人だけだったの?」

 リアスはアザゼルに恐る恐る聞く。

 「正解だ、リアス。・・・・・・判るか?機械兵器の軍勢で負傷している奴もいたが、俺を含めた幹部たちは全員は勿論、俺達には届かないまでもグリゴリ(うち)の手練れメンバー50人以上の堕天使達に対してたった1人で来て、俺達を圧倒したんだぞ?そんな事、うちを抜けたヴァ―リにだってまだまだできやしないし、俺自身も勿論できない。出来るとしたら各神話の主神か同等の力を持つ神クラスでも無きゃ無理だぜ?そんな奴に関する情報がほとんど無名も同然なんだ。これで危機感覚えないなんてそんな事あるワケねぇだろうが」
 「ほとんど・・・・・・と言う事は、全く聞いた事が無かったわけではないんだね?」

 サーゼクスの問いにアザゼルは、無言で頷いてから事情を説明する。

 「――――って事で、俺はヴァ―リからコカビエルを連れ戻せなかった後に聞いたんでな、部下に情報収集をやらせたんだが、アイツがうちを裏切ったからあの時の言葉は奴のでっち上げと思って情報収集を辞めちまってたのさ」
 「しかし実際には実在していて、今回君たち神の子を見張る者(グリゴリ)の面々をたった1人で圧倒する程の力を持った、未知の脅威だったと言う事か」
「しかも奴は、俺達も見た事も聞いた事も無い謎の神器(セイクリッド・ギア)も使う始末だ。あんな化け物放置できるかっての・・・・・・それで藤村士郎、お前さんはKraって奴に聞き覚えは?」
 「ありません。初耳ですよ、そんな奴」
 「ちっ・・・・・・やっぱりそうか」

 アザゼルは、予想していた事とはいえ溜息を吐いた。
 その後に直また士郎に目線を戻す。

 「――――じゃ、話の腰を折っちまってすまなかったが、お前さんの知ってる敵の情報について教えてくれ」
 「いきなり切り替えますね、別に良いですが・・・。率直に言いますと、昨日襲撃してきた敵は恐らく“英霊”です」
 「・・・英『英霊だと!?』先生?」
 「お兄様も知っているのですか?」

モード以外ではリアス達は全員知らないようであったが、サーゼクスとアザゼルは驚愕と共に身をのりだし、グレイフィアは無言ではあったものの瞳を全開まで見開いて矢張驚愕していた。

「ああ」
「まぁな・・・」
「士郎の言う“英霊”とは一体、何なのですか?」
「それは私が説明いたしましょう」
「グレイフィア?」

リアスの疑問にグレイフィアが答えるようだ。

「英霊とは、過去に存在した英雄達の霊です。神話や伝説中での功績から生まれた信仰をもって、人の霊から精霊の領域にまで押し上げられた存在です。信仰ーーー人々
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