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イナズマイレブン〜クロスライジング〜
武方3兄弟
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販機で一服していた俺たちが中を覗くと、そこには3人組の姿があった。

「いーけないんだーいけないんだー!」

「うるせぇ!!」

円堂や子供達の抗議をまるで聞く耳持たない3人組。

「ん…?豪炎寺!久しぶりだな、決勝戦から逃げたツンツン君!」

「く…」

「誰だ…?知り合いか?」

俺がそう豪炎寺に聞くと、豪炎寺は軽く頷いた。

「俺たちは武方…(まさる)!」

(とも)!」

(つとむ)!」

「「「3人合わせて武方3兄弟!!」」」

「お前ら、頭いかれてんのか?」

俺は変なポーズを決め、おばあちゃんを驚かせた、この3兄弟にそう言った。

「な、なんなんだよこいつら?」

円堂がそう聞くと、鬼道が即座に答えた。

「そいつらは去年豪炎寺の代わりに決勝に出場した、木戸川清修のスリートップだよ」

「さすがは鬼道有人、有力選手のデータは全てインプットされてるみたいだな」

「3つ子のFWが珍しかったから覚えていただけだ」

「ぷっ…!鬼道なかなかお前、えぐいな!」

俺は思わず笑ってしまった。
だって対戦したことのある相手だが、3兄弟のFWだから覚えていただけで、ほぼ無視みたいな言い方だったからな。

「なにィ!?今年の俺たちの活躍を知らないのか!」

「まぁ知らないよな」

「ああ知らないな」

俺が最初に言うと、鬼道も知らないなと口を揃えた。

「ま、せっかく挨拶に来たんだしィ、今の豪炎寺クンの力を見てみたいなぁ〜みたいな?」

「…悪いがその気はない」

「おやぁ?また逃げるつもりですか?やっぱりお前は臆病者の卑怯者だ!!」

罵倒の言葉を吐きながら、いきなり豪炎寺に向かってボールを蹴とばした3兄弟。

やはりこいつらにとって豪炎寺は、決勝の舞台から逃げ出した裏切者と思われてしまっているようだ。

バシイイイッ!!

「くっそぉ…!もう我慢できない!俺が豪炎寺の代わりに受けて立ってやる!」

「うわ…マジで時代遅れの熱血君て感じ」

「やるのかやらないのか、どっちだ!」

「ふふん、卑怯者の豪炎寺クンと違って俺たちが逃げるわけないっしょ?」

そんな3兄弟のシュートを叩き落として激昂する円堂。仲間をこれほど口汚く罵られて、円堂が黙っているわけがない。

俺も円堂が出なかったら、俺が多分、手を出してしまっていたかもしれないしな。

3兄弟を川原のグラウンドへと連れ出し、3兄弟とシュート1本勝負の対決を行うことになった。

「それじゃあ武方3兄弟の力…見せ付けてやりましょうかァ!!」

そう言うと3兄弟の長男らしき奴が、青い渦を巻ながら、空へ上昇していく。

「こ…これは!?」


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