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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
097 デスゲームのはじまり その2
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)め付けるが、そんな俺の視線に気付く事も無く、更に茅場は語る。

『諸君がこのゲームから解放される条件は、たった一つ。先に述べた通り、アインクラッド最上部──第100層まで辿り着き、そこで待つ最終ボスを倒してゲームをクリアすれば良い。その瞬間、生き残ったプレイヤー全員が安全にログアウトされることを保証しよう』

「クリア…。第100層だとぉ!? で、出来るわきゃねぇだろうが! ベータじゃロクに上れなかったって聞いたぞ!」

またもやクラインは叫び猛る。βテスト時代トッププレイヤー──そう自負している俺でも6層の解放までしか貢献出来なかった。

『それでは最後に、諸君にとって──この世界が唯一の現実≠ナあると云う証拠を見せよう。諸君のアイテムストレージに私からのプレゼントを用意してある。確認してくれたまえ』

茅場 晶彦からのプレゼント>氛汢エはその意味を深く理解せずに、アイテムストレージを開くと、狩っていたMobのドロップアイテムとは、明らかに毛色の違うアイテムがあった。

「《手鏡》…」

オブジェクト化すると、アイテム名通り、それ≠ヘ何の変哲も無い手鏡──かの様に思えた。

――「なっ…っ!?」

――「うおっ…!?」

周囲から悲鳴ともつかぬ声が聞こえる。周りの人間は──俺も含めて光に包まれた。……次に目を開け、《手鏡》を覗けば、そこにせめてゲームでは≠ニ念入りに作成した──ティーチ曰く優男(やさおとこ)風≠フ仮想体(アバター)は消えていた。

非情にも《手鏡》が写し出した真実(げんじつ)≠ヘ、毎朝歯磨きついでに鏡で見る──コンプレックスすら(いだ)いている、良く云えば中性的=B悪く云えば女顔>氛氓ニどのつまり、升田 和人≠フ顔だった。

「オメェ、キリトか…? ……で、でもどうやって…?」

「……多分ナーヴギアは顔をすっぽり覆ってるからだ。顔の精細な所まで把握できるからな」

クライン──らしき人物の疑問に答えてやる。

「……でもそれで解るの顔の形だけだ、どうやって体格を…」

「キャリブレーションだろうな。ナーヴギアを被った時、あちこち触っただろう?」

「まこ──ティーチか」

そう俺の疑問に答えたのは、スグにそっくりの少女──恐らくだがリーファを連れているティーチ。……まんま容姿が真人兄ぃ≠ネので間違えかけた。

「オメェ、ティーチか? ……でそっちに居るのが…」

「ああ、そうお前はクラインで良いな? ……クラインの推測通り、こっちはリーファ。……いっぱいいっぱい≠ネ今は、刺激を与えるのは少し(まず)い。……察してくれ」

「色んな事があったもんなぁ…。リーファ嬢ちゃんにはちぃとばかし辛かっ
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