暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第162話 終わらない冒険
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キ君は恥ずかしがり屋さんだもんねー? 顔なじみのメンバーなのにさ?」
「あ、アスナまで! ……そ、そんな事は……」
「にっししー、なーら、今度の《ミスリル・インゴット》入手の限定クエストも手伝んなさいよー。フレンドの中でも欲しがってる奴、何人かいるし。勿論、リュウキがリーダー職でね?」
「………り、リズ」
「あ、リュウキさん! 私もピナの、テイムモンスター達のブーストアイテム入手クエ、手伝っていただけませんか?? 同じケットシーのお友達の中でも欲しい人、いますので。皆、リュウキさんにリーダーをしてもらいたいって思ってますっ!」
「………シリカ」
「う〜〜ん、あたしはね〜……」
「………」

 どんどんリュウキに乗っかいく面々。リュウキはだんだん言葉を話さなくなってしまった。

「ま、Sってのは打たれ強く無いのが世の常だからな」
「成る程……」

 傍から見ていたエギルとキリトは、リュウキを見ながらそう言っていた。途中から、皆してからかっている様子も見て分かる。レイナなんか、間違いなく確信犯。悪戯顔をしてるから。

 そして、更に。

「おーおー、辛いなぁ? モテる男はよー!」

 クラインだ。
 ……いつの間にか、復活していたらしい。それを見て聞いたリュウキはというと、軽く苦笑いをした後。身体を、空中で、ぎゅるぎゅるぎゅる〜〜! と前方回転させるリュウキ。そして。

どごんっ!!
「ぐべっっ!!」

 回転の勢いをそのままに、強烈な踵落とし(ネリチャギ)を炸裂さす。……それをモロに受けたクラインは せーっかく、復活したのに、またクラインは地面と対面する羽目になってしまったのだった。

「アイツ……まーた、別のスキル習得してるな?」

 キリトは、キリトでリュウキのスキルに着目。体術のスキルは、中々習得するのが面倒なのだ。あの世界でのそれよりも。

「あはは、ごめんってば、リュウキ君! ……それに、リュウキ君もリーファちゃんに色々と言ったんでしょ……? 私の事だってそうだしー。ちょーっとくらい仕返ししても、罰当たんないかなぁって」
「うっ……それは……」

 レイナの一言を聞いたら流石にぐぅの音も出ないと言うものだ。

「さ、とりあえず行っちゃおう! 馬鹿話は終了にしてさ?」
「そ、そーですねー」
「うん……」

 皆はとりあえず、クエストが発生する座標めがけて飛んでいった。シリカやリーファは、ちょっとクラインの事、大丈夫かなぁ、とやや心配している様子だったが、他の皆はケロっとしている。
 
 地面と☆kiss☆をしてるクラインをほっといて、皆飛び上がっていくのだった。



 そして、一行は島から数100m南下した所で、止まる。キリトはマップ情報を確認した。

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