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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
水竜・・・散る
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その頃、天狼島付近の評議院の戦艦にて・・・第三者side

「よし、全員無事だな?負傷者の手当てを急げ。設備の修復は、後回しでいい」

そういって指示を出していたのは、ニルヴァーナの時にシリルたちの前に現れた、新生評議院第四強行検束部隊隊長、ラハール。

「これより島へ乗り込む。戦闘準備ができた者は・・・」

ラハールたちが島に乗り込もうとしていると、その前に一人の男が瞬間移動で現れる。

「ドランバルト!!」

ラハールの前に現れたのは、妖精の尻尾(フェアリーテイル)に潜入していたメスト、本名、ドランバルトだった。

「お前ともあろうものが、そのケガはどうした?」
「俺は大丈夫だ。船への被害は?」

ドランバルトは立ち上がり、ラハールに質問する。

「大丈夫・・・とは言いがたいが、幸い死者は出ていない」
「通信用魔水晶(ラクリマ)は無事か?」
「なんとか・・・一体島で何があった?」

ドランバルトはキズを負った脇腹を押さえながら答える。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)悪魔の心臓(グリモアハート)、黒魔導士ゼレフ。島では三つ巴の戦いが始まった。」

ドランバルトとラハールは、天狼島に視線を移す。

「先程の船への攻撃は、悪魔の心臓(グリモアハート)によるものだ」

その言葉にラハールは唖然とする。

「通信用魔水晶(ラクリマ)を借りる。この事を本部に通達しねーと!」

ドランバルトは本部に連絡するために通信用魔水晶(ラクリマ)へと歩き出す。
その後ろでラハールは震えていた。

「し・・・信じられん・・・魔法界の目の上のたんこぶが、3つも同じ場所に集結している!?
それは一体、どれ程の確率が生んだ偶然なのか・・・」

ラハールは額から大量の汗をかきている。

「議長グラン・ドマは厳格ゆえに悪しき者への断罪を躊躇されぬお方・・・“封印されし光の一撃”が、再び落とされるというのか・・・」
「エーテリオンだと!?」

ドランバルトは通信用魔水晶(ラクリマ)に向かう足を止め、ラハールの方へ振り向く。

「我々は上層部の決定に従う他、道はないのだけどね」
「ま、待て!!確かに評議院は妖精の尻尾(フェアリーテイル)を目の敵にしているが、ゼレフやグリモアと同列にすべきじゃねぇ!!」

ドランバルトはラハールにそう怒鳴ったが、ラハールは顔をうつ向かせたままそれに返す。

「それを決めるのは、私たちではない」
「・・・・・」

ドランバルトはこの時、自分のパートナーとして天狼島に連れてきた少女のことを思い出していた。

「さぁ、早く本部に連絡を」

ラハールのその言葉に対し、ドランバルトはたた突っ立っていることしかできなかった。


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