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リリなのinボクらの太陽サーガ
預言
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? サルタナさんって私達やはやて達の裁判であんまり時間が取れてなさそうなのに、私的なお話をする時間を作って良いんですか?」

「遠慮する必要は無い。緊張したまま講義を行った所で、内容をしっかり記憶できるとは思えん。それより有意義な時間となるよう、今の内に上手く人間関係を構築しておいた方がよっぽど今後のためにもなるし、何より講義にも身が入る。時間は効率よく使わねばな」

「なんか……意外な程柔軟性が高いんですね、サルタナさんって」

「そうでなければ他人を指揮するこの役職は務まらん。部下の意を汲むには、艦の誰よりも他人の感情に敏感でなければなく、また、それに応じた行動と物怖じしない精神力が求められる」

「そうなんですか……そういえばリンディさんも配慮の精神を結構気にしていましたね。ラジエルのビアホールを見て悔しそうにしていた姿が印象的でした」

「公私のメリハリがきちんとしている、と言うのかな? でもサルタナさんは公私で口調が変わらないのはどうしてですか? リンディさんは公の場では一応丁寧語なのに」

似た性格のサバタさんは公共の場とか全く気にしてなかったけどね。だけど彼も一応、彼なりの体裁は整えていたんじゃないかと思う。

「あぁ、それは俺とハラオウンの所属する部署の違いが大きな要因だろう。俺のこの口調は素だが、同時にラジエル艦長としての威厳を周囲に示すための象徴として作った物でもある。エレンの仕事モード時の口調がいつの間にか素になったようなものだと考えればいい」

「部署の違いですか……そう言えば何となくそんな感じはしていましたね」

「確か時空管理局帝政特設外務省、第13紛争世界突入二課……でしたっけ? それで
通称アヴァランチとも呼ばれているそうですけど、そこって一体何をしている所なんですか?」

フェイトちゃんの素朴な質問に対し、何故かサルタナさんは少し気難しい表情を浮かべる。そんなに変な質問じゃないはずなんだけど、どういう訳かあまり教えたく無さそうに見える。どうしてだろう?

「……話す前に少し考える時間をやる。“帝政特設外務省”と聞いて、おまえ達は何を思い浮かべる?」

「え? あ、えっと……外務省ですから、外交関係を主にしている部署だと思いますが……」

「帝政……この単語からあんまり良い印象が出ないんですけど……もしかしてかなり危ない所なんですか?」

「……まぁ、その通りだ。法的治安組織の名目が強い管理局だが、やはり他の世界にとっては余所者がいきなりやってきてそっちの法律に従えとは何様のつもりだ、と考える連中も多くいる。外務省はそう言った連中と穏便に済ませようとやり取りする訳だが、時には失敗して抗争になってしまう事がある。他にもその世界が戦争していたり、こちらの交渉に応じようとしな
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