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リリなのinボクらの太陽サーガ
預言
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〜〜Side of なのは〜〜

「これより本日の講義を始める、心の準備は出来たか?」

「は、はい……!」

「よろしくお願いします……!」

私とフェイトちゃんは緊張気味に返事をしたけど、心の準備を前もって聞くってどういう事? これ、普通に授業するだけだよね……? なのになんで戦いに赴くような緊張感が漂っているの……?
暗色系で特注の局員服に身を包んだ彼、サルタナ提督が今日の担当だからこうして嘱託魔導師の資格の勉強を教えてくれる事になったんだけど……この人とはあんまり接した事が無いし、エレンさんみたいに話しかけやすい雰囲気じゃないから、どうしても気が引けてしまう。悪い人じゃないどころか、むしろ良い人なのはフェイトちゃん達の裁判の一件からわかってるんだけど……ねぇ?

「そう肩肘張らなくても構わんぞ。やる事はエレンや他の連中と何も変わらんのだからな」

「そ、それはわかっているんですけど……その……」

「サルタナさんとはあんまり話した事が無いので、つい……」

「ふむ……確かに俺はおまえ達と会話を交えた事があまり無いから、エレンやハラオウン……リンディ提督やクロノ執務官のようなとっつきやすさは無いか。だがおまえ達がいずれ管理局ないし、組織などに属せば、全く接した事が無い人間と話す場面も多くなる。社交性を身に付けるためにも、不慣れな人間と接する場面は多めに経験しておいた方が良いぞ」

彼の言っている事は全くもって正しい。地球だろうと次元世界だろうと、組織の根幹は人間だ。そして組織に入るという事は、文字通り他人と行動を共にする事が多くなる。それに嘱託魔導師とは色んな所に出張する雇われ魔導師のようなもので、正式に所属している人より色んな人と協力しなければならないから、そういう柔軟性や社交性が強く求められる訳だ。となるとサルタナさんと普段通り……とまでは行かなくとも、緊張しないぐらいには柔軟性を身に付けておいた方が良いよね。

ちなみにサバタさんがブラジルに向かったのは一昨日で、昨日エレンさんの講義を受けた際にその事を教えてもらった。どうもマキナちゃんの体内に埋め込まれたカプセルに入ってた、麻薬を売った組織を潰しに行ったらしい。私達に何も言わずに行った辺り、多分変に気を遣わせないようにしたんだと思うけど……潜入任務の翌日に出かけるなんてサバタさんも忙しいというか、頑張り過ぎと言うか……少しぐらい休んで欲しい。言って止まるような人じゃないのはわかってるけど、ずっと戦い続きで彼もかなり疲れや負担が溜まってると思う。

へ? 私も似たようなものだって? …………そ、そんなことはないとおもうよ〜?

「ま、おまえ達はまだ幼い故仕方ない。講義は少し中断して質疑応答の時間を取り、お互いの事を知る所から始めよう」

「あれ
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