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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【東方Project】編
061 おいでませ日生(ひなせ)村 その2
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の双籠手(ブーステッド・ディバイディング・ツインギア)”を顕現させ、それて降り下ろされた金棒を両手に顕現していた物々しい籠手で防ぎ、金棒を弾く。

「くっ…! はっ…!」

(当分──数分、使えないな…っ!)

しかし、金棒を弾いた弾みで今度は俺がよろめき後退ってしまう。だが、それより深刻な事があった。思いの外、強力な攻撃だったので両手が痺れて使いものにならなくなる。

……普通なら両手は粉砕骨折──それどころか金棒の重さ+降り下ろされた運動エネルギーで、今頃地面に赤い華≠咲かせているだろう。そう考えると、まだ儲けもん≠ニ、前向き(ポジティブ)に考られる。……それが不幸中の幸いだった。

「何だそれ≠ヘ?」

「何だと思う?」

「しゃらくさいわっ!」

羅鬼は俺のなけなしの強がりを挑発と取ったのか、更に激昂する。今度は右薙ぎに金棒を振るってくる。……ただ、当たり前の如く──先ほどは金棒の重さ≠ェプラスに働いていたが今度はその重さ≠ェ仇となった様で、先ほどの降り下ろし≠謔閧ヘスピードが出ていない。

金棒の軌跡を見切り、地に伏せて金棒を回避する。そして、金棒を無事回避出来たのを確認すると──

(「ドライグ 半減=I」)

(<了解!>)

『Divide!』

右の籠手から響く機械染みた音声。……倍加(ドライグ)≠ニ、本来なら相反しているはずの半減(アルビオン)≠フ能力。……ドライグはこの何十年で十分に──本家(アルビオン)≠ノは及ばないまでも、ある程度は使える様になっていた。

「力が…っ、急に…」

「放したな? ……“アルケミー”」

羅鬼の膂力≠半減≠ウせたので、重さに堪えられなくなったのか、金棒を手放した。すかさず錬金≠フ魔法で羅鬼の落とした金棒を、軽い金属──マグネシウム合金に変えてやる。……これで火に掛けてやるだけで処理も簡単だ。

……アルミニウム──否、いっその事ただの土塊(つちくれ)に変えても良かったのだが、マグネシウム合金に変えたのには深い意味は無い。

閑話休題。

「こっ…のぉぉぉっ!」

「……学習しろよ」

『Divide』

羅鬼は自慢であろう、丸太の様に太い両腕で俺を掴み上げる。……が、また半減≠ウれ俺を拘束から解放する。ついでにドライグに倍加≠始めてもらう。

『Boost!』

(「……ドライグ、この調子なら倍加≠ヘ後もう一回で良さそうだ」)

(<了解した>)

『Boost!』

『Explosion!』

半減≠オ、俺に上乗せしていた膂力≠更に倍加≠オ解放≠キる。……羅鬼の膂力≠2回半減>氛汳P純に考えて
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