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元虐められっ子の学園生活
戻る日常と新たな依頼
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ための貯金目的なんです。
文化祭当日まで何日あると思ってるんですか?貴方は俺の将来をぶち壊すつもりですか?」

「すまないと思っている。
だが、君にしか頼めない事項なんだ…。大変なことになる前に、早めに手を打っておきたい」

……雪ノ下は何らかの思考の下、文実の補佐に回った。
比企谷は半ば強制であるにしても、カバーに回れるほどには動けないだろう…。
だが、他の連中はどうだろうか?
いや、そんなことならこうして頼んできたりもしないだろう…。

「……やり方は全て俺に一任するんでしすか?」

「ああ。好きにしてくれて良い。
その結果、どうなってしまおうが、私が全て責任を負う」

やはりこういった人間が世の中に必要なのではないだろうか?

「……わかりました。
その依頼、承ります」

「ありがとう」

その後、全てのバイト先へ連絡し、明日から文化祭終了までの期間中、シフトを外して貰った。
何かあったのかと心配されたが、結果的に全て了承してくれたのは、そこに信頼関係があったのだろうと有り難みを感じる他ない。

「ツクモン!」

「由比ヶ浜か…どうした?」

下校中、校門前で待ち伏せていた由比ヶ浜。
その顔色はあまりよろしくなく、何かを思い詰めているように感じられた。

「あのね、ツクモン。
私にはゆきのんのこと、どうにも出来ないから…ヒッキー一人じゃ荷が重いだろうし…」

言いたいことは分かる。
だからこそ俺はその次に出てくる言葉が聞きたい。
俺達があの奉仕部で培った何かが崩れることを阻止したいと思っている俺がいる。
だから―――

「あの二人を、ゆきのんとヒッキーを助けてあげて!」

「任せろ…!」

覚悟しろよお前ら。
やる気になった俺はもう止まらないぞ!

俺の生活の一部になっているあの時間は、絶対に無くさせたりはしないからな!

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