暁 〜小説投稿サイト〜
没ストーリー倉庫
【D×D】いけない!掃除男は君の身体に罠を!
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、点数を大目に見たっていう美化委員はどいつだ?」
「え、聞いてどうするんですか?」
「美化委員に大目とか手心とかそういうのは要らん。再教育リストに入れておく」
「何ですかその恐ろしいリストは!?この学校の美化委員はどうなってるんです!?」

美化委員会はこの学校でも生徒会や風紀委員に並ぶ練度を誇る。同級生のよしみなどと甘ったれたことを抜かす軟弱者はその性根を叩き直す必要がある訳だ。担当生徒をきっちり締め上げて名前を聞きだした俺はそれをしっかりメモに書き止めた。

――と、不意に俺は「今、校門の方を見ようとしたのを一瞬忘れた」事に気付いて校門の方を向く。
この感覚は――認識阻害だ。自分の存在感を意図的に薄くしているような感覚だろうか。どうやら人外かアッチ系の術が使えるヤツが来たらしい。

「あ、掃詰先輩。お疲れっす」
「お、匙か?丁度いい、ちょっとこっち来て隠れろ」
「へ?」

生徒会員で後輩の匙が来たので、手を引っ張って下駄箱の近くに隠れる。匙は一応新人悪魔らしいので万が一のときに戦力になるだろう。

「な、何事っすか?」
(いいか、声のトーン落とせよ……お、いたいた。あのオッサンだな)
(んん?誰っすかねあのオッサン。なんかちょいワルな雰囲気っすけど)

ちょいワルおっさんは普通に校門に入ってきて、不意に床の一部を見る。そこにあったのは――

(なんすかあのパネル?誰かの落とし物……?)
(いいや、生徒会長殿の許可を得て設置したものだ)
(何か特別なパネルってことっすか?)
(まぁ特別といやぁ特別かな)

と、ちょいワルおっさんはそのパネルを上機嫌そうに踏んづけて行った。

(ん、嬉しそうに踏んづけたってことは高確率で堕天使だな)
「堕天使っすか…………って堕天使ぃぃぃッ!?」
「あ、バカ」

匙が大声出したせいでちょいワルおっさんはこちらに気付いたのか接近してきた。

「いやな、昔にキリシタンに試してた『踏絵』ってあるだろ?あのパネルはそれと同じ絵が描かれてんだよ。悪魔なら避ける。教会の人間なら罰当たりだって怒る。嬉々として踏んづけるのなら堕天使、ってな」

印刷はアーシアにさせたので割と真心籠ったキリスト絵だ。悪魔なら態々近寄りたくないし、教徒ならパネルが放置されていることに怒ったりするだろう。対し、堕天使は本質的に神やその教えを否定する行動を取る。神の教えに反逆するのを楽しむならば高確率で堕天使だろう。

「おおー、流石先輩!それで判断するって発想が既に斜め上っすね!………ってそんな事言ってる場合っすか!!ここは悪魔の管理する駒王学園っすよ!?堕天使が真正面から突っ込んでくるなんて非常事態じゃないっすか!!」
「そんなことより俺をサルの知能テストみたいなもんに付き合わすの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ