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英雄は誰がために立つ
Life9 聖書の子らの新たなる道 −三竦みの会談−
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 英霊を召喚できるようになった伏羲――――レヴェルは、呼び出し放題とは言うがまず触媒を用意しなければランダムに召喚される上、一度死んだ英霊は英霊の(くら)に還った後10年は再召喚不可能なのだ。この召喚法に限ればだが。

 更に、英霊とは最高級のゴーストライナーだ。そのままでは到底制御不可能な為、聖杯戦争ではないが7つのクラスのどれかに当てはめなければならない。

 そして最後に、英霊側は基本的(・・・)召喚(呼び出し)に応じるか否かを選択することが出来る上、召喚者との契約での報酬を要求する事が出来るのだ。勿論、英霊の願い(祈り)をだ。
 前払いか後払いかは別としてだが。

 閑話休題。

 人間界、某所―――――――。

 聖書の三竦みの会談開始から30分後。

 「――――術式解除・・・・・・お目覚めですか?バーサーカー」

 とある屋敷内にて、レヴェルと言う老人がバーサーカーを留まらせる術式を解除した。

 「・・・・・・ここは、何所だ?」
 「そんな事どうでもいいではありませんか?貴方にはこれから禍の団(レジスタンス)を率いてもらい、駒王学園を根城にしている6人の圧政者及び走狗達を蹴散らしてほしいのです」

 レヴェルの告げた『圧政者及び走狗』と言う言葉を耳に入れた瞬間に、バーサーカーの瞳の中に感情面が喜色と狂気に変貌した。

 「ふははははは!圧政者及び走狗とな?良かろう、このバーサーカーにすべて任せておけ!!」
 「走狗は勿論、圧政者も油断ならぬほど強大ですが、支援及び援護の程は如何しましょうか?」
 「いらぬ、要らぬ!このバーサーカーがすべて薙ぎ払ってくれるわ!――――立ちはだかる壁が強大であれば強大であるほど―――勝利した時の凱歌はさぞ叫び甲斐が有るだろう!」

 叫ぶ度に、この堅牢に作られている屋敷の一室の壁から悲鳴が上がる。
 つまり、このバーサーカーと呼ばれている巨漢がそれほどまでの存在密度と強大さを露わにしていた。

 「周りの家屋を破壊して、無辜の民を巻き込んではなりませんよ?それでは、圧政者達の思う壺ですから」
 「ヌハハハハ!分かっておる判っておる!虐げられし無辜の民を救済のための聖戦において、我が力で全て守り通すわ!!」
 「既に彼方には、禍の団(レジスタンス)同胞(ハラカラ)構成員である魔法使い(同志)達が攻勢をかけていますが、味方ですので攻撃しない様に」
 「このバーサーカーを舐めるでない!敵と味方の判別もつかぬほど―――狂ってはいない!」
 「・・・・・・・・・・・・・・・」

 そんな大言を吐いた後、丁度タイミングが来たようで足元の魔法陣によって転送されていくバーサーカー。

 「よく会話が成立したね?アレ(・・)はバーサ
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